
朝、起きたときに口が気持ち悪くないですか?
朝から口がスッキリしている人は少ないと思いますが、、、朝は一日の始まり。できれば、気持ちよく朝食を食べたいものです。
ところが、ある調査によると成人の8割が、「朝、口が気持ち悪く感じていまる」と答えています。具体的な不快症状については、口が苦い、口が乾く、口が臭い、口が粘つく、、、などが多かったのです。特にこの不快感は、40歳代から急激に増えます。
朝口が気持ち悪くなるのは、年齢と関係しているかもしれませんが、それだけではありません。朝口が苦くなる、ネバネバする、臭くなるなどは、年齢以外にも原因があることが分かっています。
今回の記事は、朝の口が気持ち悪くなる原因と対策についてお伝えします。もし、朝から口の不快感に悩まされていましたら、是非、ご参考にしてください。
この記事は、現役歯科衛生士の上林ミヤコが書きました。
ファストロ滋子医師により監修を受けております。
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この記事の目次
朝口が気持ち悪くなる原因
起床時に口がネバネバして、自分でも口が臭いと感じていたら嫌ですよね。それに、朝から口が臭いと、大好きな家族からも鼻をつまみ嫌な顔をされてしまうかもしれません。
これでは、朝から憂鬱になってしまいませんか?
このようなことになってしまわないように、起床時の口臭対策をご紹介します。
それは…
寝る前の歯磨きです。
たった、これだけです。えっ? それだけ?
「そんなことは誰でも知っている」と仰るかもしれませんが、就寝前にきちんと歯磨きをしていない人があまりにも多いのです。
たとえ、寝る直前に歯磨きをしていても、眠いのでいい加減だったりします。だから、きれいに磨けていないのですね。
知っていることと、実行することは違います。ダイエットでもそうです。甘いもの、カロリーの髙いものを食べるのは良くないのは誰でも知っています。
でも、ついつい食べ過ぎてしまう。そして、太ってしまい後悔をすることに。
同じように、昼間の仕事疲れで、「朝、歯磨きをするからいいや。」と寝る前の歯磨きがついついおろそかになってしまうことが多くなります。
しかし、口の中の細菌が最も増えるの時間帯は睡眠中です。日中は、食事や飲み物をとるので、飲食とともに口の中の細菌が洗い流されます。それに、日中は、会話や口を動かすことが多く、唾液も豊富に出ます。
このように唾液が出ると、細菌を洗い流し口中が中性に保たれ、細菌が増えるのをコントロールされるのです。
しかし、睡眠中は唾液の分泌が少ないために、口中が酸性に傾き、細菌にとっては大好きな環境となります。そのような状態で、歯磨きをしないで寝るとどうなると思いますか?
口の中には食べ物カスがいっぱいあるので、細菌がその食べ物カスをエサにして、一気に増殖するわけです。細菌にとってはいたれりつくせりです。
だから、歯磨きをしない結果が朝表れれます。どんな状態かというと、口が苦い、乾く、ネバネバする、臭い、、、
もちろん、プラーク(歯垢)ができ細菌がいっぱいなわけですから、口臭も強くて当然かもしれません。
この場合の対策は、就寝前にきちんと歯磨きをすることが一番大切です。
朝、口が苦くなる原因
口が苦くなる原因は、いろいろあります。えっ?と思うかもしれませんが、誤解のないようにお伝えしないといけないので、正しく言います。
- 口が苦くなる原因
- 逆流性食道炎などで胆汁が口に入り苦く感じる
- 亜鉛が不足して口が苦く感じる
- 舌苔(ぜったい)ができ、臭い物質が唾液に溶け込み苦くなる
- 虫歯や歯周病の場合でも、苦く感じることがある
- ストレスによって味覚異常がおきる
- 扁桃炎などが原因で粘液(膿汁)が分泌されることで苦くなる
- 薬の副作用で、口が苦くなる
口が苦くなる原因について詳しくは、口が苦い、口が臭いと思ったら読んで実践してほしい5つのことが参考になります。
このようなことから、口が苦くなることがあります。しかし、普段は口が苦く感じていないのに、朝だけ特に苦いという場合は、寝る前に歯磨きができていないからかもしれません。
でも、同じように歯磨きをしていても、口が苦くなる人と苦くならない人がいます。それは、口腔環境の違いです。
口腔環境というと難しく聞こえますが、唾液がよく出ているか、出ないかの違いです。唾液には口内を洗浄する機能があります。ですから、唾液がよく出ている人の口はいつも清潔が保たれます。
しかし、唾液が少ないと、細菌などの汚れが口にたまります。汚れがあるのに歯磨きをしなかったら、最悪の結果を生みます。
夜寝ている間に、細菌が活発に活動し臭い物質を作ります。この臭い物質が舌の上に沈着するため、味覚が苦くなるのです。
唾液が臭いのを治す方法については、こちら『唾液が臭いのは舌が汚れているから。うがいで口臭を洗い流す方法とは?』をご参考にしてください。
口の中が乾燥している
口が粘つく、乾燥する原因は、大きくわけると、唾液の分泌が少ないか口呼吸かのどちらかです。
口が乾燥する原因については、『歯磨きしても口がネバネバする原因8つ!唾液の粘つき改善方法はこれ!』をご参考にしてください。
「元々、口腔乾燥なのでしかたないのでは?」そのように思われていませんか?あきらめてはいけません。
唾液が少ない、口呼吸であることで口腔乾燥になっている人が、「寝る前に歯磨きをしなかったら?」どうなるでしょう?
今よりももっと状態を悪くします。
口腔ケアをしないと、口内が汚れ口腔ストレスが生まれます。ストレスは、精神的なモノだけではありません。環境ストレスもあるからです。
ストレスがかかると、自律神経に悪影響をあたえ免疫低下や唾液分泌の減少を起こします。このように悪循環を起こすのが歯磨きの不足です。
ストレスと口臭の関係については、こちら『ストレスが口臭原因かも?口臭を改善するためのポイントについて』をご参考にしてください。
細菌が増えている
口臭原因となる嫌気性菌は、粘膜からはがれた上皮や食べかすなどのタンパク質を分解してVSC(揮発性硫黄化合物)を作り出します。VSC(揮発性硫黄化合物)が唾液中に溶け込むと、唾液が粘つき苦くなり口臭がするようになります。
人が寝ている時には、唾液の分泌が止まるので細菌が一辺に増殖します。そのため、朝起きて直ぐは、口の中が苦く口臭もひどくなりやすいです。
歯周病になっている
歯周病になると、歯周病菌が増え口臭原因になります。また、歯肉溝や歯周ポケットから出血や膿が出るために、口の中が臭く苦く感じるようになります。
喫煙
喫煙していると、口内の粘膜にたばこのヤニが付着します。そのために口が苦いということもありますが、実はたばこの害はそれだけではありません。
たばこを吸うと毛細血管が収縮する、免疫が低下する。そのため、歯周病になりやすいといわれています。歯周病になると、歯茎から膿が出て口が苦くなります。
前日の暴飲暴食
前日に多量に飲酒したりごちそうを食べすぎると、胃腸に負担がかかり身体の免疫が低下します。そのことが原因となり、舌苔(ぜったい)ができたり唾液が粘つくことに。
唾液が粘つくと口がまずくなり口臭の原因になります。
睡眠不足
健康のためには、十分な睡眠が必要になります。ところが、寝不足してしまうと免疫が低下し、口が苦くなり口臭原因になります。
起床時の口臭原因
朝起きた時に口臭がひどいのは、寝ているときに細菌が増え活動するからということが分かったと思います。
口臭がひどくなるのは、寝ている時だけではありません。唾液が減り口が乾燥すればいつでも口臭は強くなります。たとえば、次のような時です。
- 人の前で会話するために緊張した時
- 不安・心配があり、過剰にストレスをかかえて人の中に入った時
- 夕方などお腹がすいた時に唾液が減る
- 薬の副作用で唾液が出ない
- 糖尿病などの疾患で唾液が減っている
口臭原因は人によって様々。こちらの『口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』をご参考にしてください。
起床時の口臭対策は『「朝の口臭」はヤバい!唾液がネバネバ!前夜と当日の朝にしてほしい対策とは』をご参考にしてください。
まとめ
口が苦いなどの不快な症状がおきる原因は、人によって様々です。ところが、夜寝る前に歯磨きケアを行っていないと、さらに悪化します。
ですから、対策で一番大切なことは、寝る前に歯磨きをていねいに行うことです。
起床時の口臭がひどいとか口が粘つく場合には、就寝前に口臭予防歯磨き粉「美息美人」で歯磨きをしてから、軽く舌磨きとイオン水でゴロゴロうがいをすることが一番のお勧めです。
お口だけではなく、喉もきれいにすることがポイントです。
口臭は、口と喉の両方から発生しますので、この方法がベストだといえます。
口臭が治り、きれいな息になれば、夫婦関係や恋人関係も変わるかもしれません。
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