「唾液が臭い!」と感じるのは、どんな時だと思いますか?
キスした時、枕に付いたよだれ、くしゃみした時の唾、咳を手で受け止めた時、歯を指で触った時、、、
あなたは、自分の唾液のニオイを嗅いだことがありますか?誰でも一度は唾液を嗅いだ経験はあるかもしれません。でも、その時に唾液が臭かったら…。
「もしかしたら、口臭がしているのでは。」と心配になりませんか?
もし、唾液が臭いために、夫婦関係や恋人との関係が気になっているのでしたら、本日の記事はあなたのお役に立つかもしれません。
今回の記事では、唾液が臭い場合の対策についてポイントごとにお伝えします。ご参考にしてくだされば幸いです。
この記事の目次
唾液が臭いのは自分だけ?
唾液が臭いのは私だけなのではと不安に思っていませんか。それならご安心ください。
というのは、誰でもみんな、唾液にはニオイがしているからです。
唾液のニオイを確かめるには、あなたの腕を舐めて乾燥してから嗅いでみれば分かります。
どんなニオイがしましたか?
それが、あなたの唾液のニオイです。でも、唾液のニオイの強度や種類には個人差があります。ほんわか漬物臭い場合もあれば、酷い悪臭がする場合も。口臭の種類について詳しくは、『口臭原因は口臭の種類で分かる!どぶ臭?酸っぱいにおい?生臭い?』をご参考にしてください。
この酷い口臭がしていることが問題なのです。
唾液のニオイを理解していただくために、これから少々、難しいお話しをさせていただきます。
唾液が臭い理由
唾液は唾液腺より分泌されますが、健康な人では1日に1リットルから1.5リットル 程度分泌されていることまで知っている方は少ないと思います。そして、唾液の成分は99.5%が水分だということまで知っている人はもっと少ないのでは?
ということは、「唾液のほとんどが水なのに、臭いのは何故?」という疑問がでてきます。実は、残り0.5%の唾液の中には、次のような物が混じっているからです。
唾液に混じっている物
- 食べ物の残りかす
- 口の中の粘膜がはがれ落ちたもの
- 出血や排膿による血液
- 細菌
これら腐敗した物が唾液に混じっているので臭い!
でも、問題なのはこれ以外のもの。それが、アミラーゼ・マルターゼという酵素。このアミラーゼ・マルターゼという名前は理科の時間に耳にしたことがあるかもしれませんね。
酵素はタンパク質を分解したり合成するときの触媒となるものです。唾液中の酵素が臭い物質を作っているこれらの酵素が、食物残りかすを発酵させてアンモニアガスを生成していたのです。アンモニアは、ご存じのように尿臭がするので嫌な臭いなのです。
この他にも…歯周病になると、強烈な口臭の原因となるメチルメルカプタンなどの揮発性硫化物を多く発生するようになると言われています。メチルメルカプタンは腐った玉ねぎのような臭いが特徴です。
アンモニアガスや揮発性硫化物などのニオイ物質(臭気)が唾液のなかに溶け込むと、どうなるでしょう?そうです。くさ~い唾液になります。だから、唾液は臭いのです。
唾液の臭いに影響している9つの原因
でも、初めに申し上げたように、臭いには個人差があり臭い人と臭くない人に分かれます。その理由は、唾液が臭くなるには、次にあげる要因が大きく影響しているからです。
唾液が臭くなる原因
- 唾液の分泌が少ない
唾液が多いと口臭予防になりますが、量が少なく粘ついた唾液の場合には、口臭の原因になります。 - 歯周病や虫歯になっている
歯周病菌が作り出す硫黄ガスは強烈な臭いで口臭の元となります。また、虫歯になると腐敗ガスが発生します。 - 舌が汚れている
舌が白くなり苔ができると、口臭が発生します。口臭の6割以上は舌苔(ぜったい)が原因だといわれています。 - 歯磨きが上手にできていない
ブラッシングの時間も大切ですが、人によっては、歯並びが悪かったりブリッジなどの補綴物が入っていて歯磨きが難しい場合があります。そのため、磨き残しができるとプラークが多量につき口臭原因となります。 - 口の中が不衛生
たとえ、ブラッシングを丁寧にしていても、唾液の分泌量が少なかったり口呼吸になっていると、口腔内は酸性化して不清潔になります。 - 水分摂取が少ない
水分摂取が少ないと唾液量も減少します。老化すると水分不足になっても感じないことがあるので、喉が乾かないときでも定期的に水分摂取する必要があります。 - 服薬の副作用
降圧剤や抗うつ剤などお薬の種類によっては、唾液が分泌しなくなる副作用がある場合があります。 - 糖尿病など
糖尿病などの場合には、口が乾くことがあり唾液が臭くなることがあります。 - ストレスが多い
ストレスが多いと、自律神経に悪影響するため唾液が分泌しなくなることがあります。
これらが影響することによって唾液が臭くなります。詳しくは、『唾液が臭い原因と臭わなくする方法』をご参考にしてください。
臭くない唾液にするための方法
臭い唾液をきれいな息にするためには、問題点を改善し対策することが必要です。
次のことを重点的に行なってみてはいかがでしょう。
舌苔(したごけ)うがい
唾液の臭いを改善するためには、口や喉をキレイにすることが重要です。口や喉にある腐敗物や口臭菌が唾液を臭くしているからです。この根本原因を改善しないで消臭を行っても、本当の対策にはなりません。
唾液を臭くないようにするために一番おすすめな方法は、「舌苔(したごけ)うがい」です。
特に口臭菌が多く存在するのは、舌の奥と喉の扁桃(へんとう)です。そのため、舌の奥付近には舌苔(したごけ=ぜったい)が。扁桃(へんとう)には、膿栓や膿汁(のうじゅう)が出来ます。
これらを出来ないようにしないと、唾液はきれいにできないばかりか、口臭も予防できません。ですから、今日から「舌苔(したごけ)うがい」を是非とも行ってほしいと思います。
「舌苔(したごけ)うがい」の方法は簡単です。口に水を含み、喉を立ててガラガラうがいする。たったこれだけです。舌苔(したごけ)うがいについて詳しくは『舌苔(したごけ)うがい!口臭を防ぎ成人病まで遠ざけるすごい健康法』をご参考にしてください。
唾液を出す
多量の唾液を出すことで唾液の臭いが消えます。そして、口臭も改善されます。唾液を出す方法は、こちらの記事「唾液を出す7つの方法…ドライマウス対策」をご参考にしてください。
定期的に歯科検診を受ける
虫歯や歯周病の初期は、自覚症状がなく自分では分からないことがあります。歯周病は当初痛みもないので、分かった時には進行しているかもしれません。
定期的に歯科検診を受けていると、初期に疾患を発見でき治療ができます。
また、3ヶ月おきに歯石除去やクリーニングを受けることで、口腔内を清潔にでき、ご自分でも口腔ケア意識が高くなります。
丁寧な口腔ケア
口腔ケアは、定期的に歯医者さんで歯石除去をしただけではできません。最も重要な口腔ケアは、毎日のブラッシングです。
そして、喉に炎症などがある場合には、喉のうがいケアも必要です。さらに、舌が汚れている場合には、舌ケアも必要です。
小まめに水分摂取
唾液を臭くないようにするためには、唾液を多く出さないといけません。
そして、口内に残っている古い唾液を洗い流し入れ替える必要もあります。そのためには、小まめに水を飲むことが効果的です。水は一度に多量に飲まなくても、少量ずつ口に含むように何回にも分けて飲むといいでしょう。
唾液が臭い人の場合には、唾液が少ないために口に汚れや口臭菌が増えます。しかし、水を飲むことで汚れや口臭菌を洗い流すことができます。また、口がキレイになると唾液の分泌を抑制する効果もあるので、水を飲むことは大切です。
ストレスを発散する
不安や緊張などストレスが多くなると、交感神経に働き唾液が出なくなります。ストレスがかかると口が粘ついたり乾くのは、そのためです。
意識的にリラックス状態を作るように心がけることが大切です。リラックス状態を作る方法としては、ストレッチ体操で体をほぐし姿勢を良くしたり、笑顔を作るのも効果的です。
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もし、あなたの舌が白いのであれば、舌をきれいにすることが大事。だからといって、舌磨きのし過ぎは逆効果ですが。参考⇒ 美息美人(びいきびじん)で舌苔を除去する方法…白い舌がきれいに
もし、歯周ポケットが3ミリ以上あれば、歯周病治療が必要。
もし、唾液量が少ないドライマウス体質であれば、ドライマウス対策を。参考⇒ 唾液を出す7つの方法…ドライマウス対策
もし、歯磨きが上手にできないのであれば、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」を使うことも良いかもしれません。
がむしゃらに努力しても唾液はきれいにならないかもしれませんが、この改善ポイントを押さえた賢い方法を実践することで唾液がきれいになれば、口臭もなくなるかもしれません。きれいな息になれば、今まで心配していた夫婦関係や恋人関係も変わるかも。
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