普通の歯ブラシと電動歯ブラシでは、どちらの方がきれいに歯が磨けると思いますか?
①普通の歯ブラシ
②電動歯ブラシ
③かわらない
さて、答えは何番だと思いますか?
答えは、電動歯ブラシではなく、③のかわらないです。
意外だと思いませんか。
普通に考えると、電動歯ブラシの方が磨けそうな気がしますよね。
私も20年前に、外国の有名な電動歯ブラシにぞっこん惚れてしまい、販売していたこともありました。
その時の歯ブラシは、電動で毛の各束が独立して回転する種類のものでした。そして、隣どおしの毛束が逆回転をするという画期的な電動歯ブラシでした。
そんな歯ブラシだったので、ずっと電動歯ブラシの方がよく磨けるものと思っていたのです。しかし、、、
今回の歯周病学会で発表された論文には、目からうろこが落ちました。
これは、私の私見ではなく、歯周病学会から送られてくる学会誌に発表された論文の中のデーターにあったので、あなたにも教えてあげようとおもい、ブログに書かせてもらった次第です。
論文では、普通の歯ブラシと電動歯ブラシでは、ほとんど磨きに差はでない。しかし!
磨き方によって磨きの差は大きく出るとまとめられていました。
普通の歯ブラシと電動歯ブラシの違いは、数多く動かすということですが、
いくら歯ブラシでこすっても、歯の表面だけ磨くことになり効果はないのです。
歯磨きで大切なのは、たくさんの回数ブラッシングすることではなく、細部までていねいに磨くこと。プラークコントロールで大事なのは、歯周ポケットや奥歯の奥やブリッジの歯ブラシの毛先が入りにくい箇所のプラークをいかにきれいに取ることです。汚れが残るとニオイがするようになります。詳しくは、『歯周病は歯間ブラシを嗅ぐと分かる!?歯周病のチェック方法7つ』をご参考にしてください。
同じように、舌苔やほっぺと歯の間の食べかすがたまりやすい所もきれいにしないと、細菌が繁殖してプラークが出来ます。虫歯や歯周病になるし、口臭の原因にもなります。
歯周ポケットが出来ると、「きちんと歯を磨いているのに、口臭がする。」ことになります。
本人は、きちんと磨いているつもりなのですが、歯周ポケットの中までは歯ブラシの毛先が入りません。そのため、歯の表面だけを磨いていることに。
それどころか、研磨剤の入った歯磨き剤を使用し過剰に磨けば、歯がすり減ることも。
象牙質がすり減れば、知覚過敏にもなるかもしれないので、正しく歯磨きを行うことは大切です。知覚過敏について詳しくは『虫歯じゃないのに歯が痛い!それ知覚過敏では?!しみる原因と対策』をご参考にしてください。
では、どうすれば良いかというと、
デンターシステマのような歯周ポケットの中まで掃除できる細い毛先の歯ブラシを使うことです。
でも、いくらデンターシステマであっても、意識的に歯周ポケット内を磨かないと意味をなしません。大事なことなので間違えないようにしてくださいね。
それと、何度も申し上げていますが、粘ついたプラークは歯面にべったりと付着しているため容易には取れません。しっかりとブラッシングすることが大事です。
そんな時、「美息美人」のようなマイナスイオン効果があれば、プラークを歯から浮かすことが出来るので、柔らかな歯ブラシで軽くなぜるだけでも、
きれいにすることが可能です。
ブラッシングを効果的に行うには、
- 歯磨き粉の選択
- 歯ブラシの種類(硬い毛先、極細毛、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ、フロスなど)
- 正しい歯磨き方法
ブラッシング効率をあげる方法は、『この歯磨き方法で、どれだけ効率が上がるか試してみてください。』をご参考にしてください。
結論としては、ブラッシングで最も重要なのは、適切な歯磨き方法をマスターすることです。そして、虫歯や歯周病を予防するために、歯周ポケットを磨くこと。そのためには、「美息美人」とデンターシステマのような歯周ポケットも磨ける歯ブラシを併用すると良いです。
歯磨きの仕上げには、磨きにくい歯と歯ぐきの境目をワンタフトブラシで磨くことをおすすめします。歯周病予防の歯磨き方法は、『歯周病を治すには?歯医者が本気で教える治療法歯科衛生士によるブラッシング指導
』をご参考にしてください。今回の記事でご紹介した方法をぜひお試しください。
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