銀歯が臭い!3つの原因と対策(治療・セルフケア)

古い銀歯を外すと臭い

古い銀歯を入れていると口臭原因になることがあります。

銀歯を外した時に臭いと感じたことがあると思いますが、これは、銀歯の下が虫歯(二次カリエス)になり、神経が腐ってるから臭いのです。この他にも、銀歯の不適合から歯周病で臭いことがあります。

このように銀歯が古くなると口臭の原因になります。虫歯や歯周病を治し口臭をしないようにするには、被せを外して修復物の入れ替えをするのが確実ですが、すぐに治療できない理由があるかもしれません。

そのような時、歯周病が悪化しないように予防することも大事ですが、銀歯の下から出てくる臭いの対策が必要です。今回の記事は「古い銀歯が口臭を起こす原因とその対策」についてです。ぜひご参考にしてください。

臭くなる銀歯とは(銀歯の種類)

一般にいわれる「銀歯」とは、健康保険適用で使用される金銀パラジウム合金と銀合金の被せによる修復物のことを指します。自費診療の修復物の場合には、金合金、白金加金、ハイブリッドレジン、ポーセレンが使用されます。

健康保険で使われる銀歯でも入れた当初は問題ないのですが、古くなると、接着剤が溶け出したり銀歯に傷が付き汚れ(歯垢)が付くようになります。このことから虫歯や歯周病を引き起こし口臭が発生するケースが多いのです。

ですから、銀歯を外した時の臭いを嗅いだことがあれば、ひどい臭いにショックを受けたのではないでしょうか。

銀歯に類似する補綴物について一つずつ説明しますので、ご自分の銀歯がどれなのか見つけてください。

インレー

詰め物の劣化で二次カリエスになる

銀歯の代表的な補綴物はインレーです。インレーというのは、歯の一部が軽度の虫歯になった時に歯を削り治療します。その後、歯の欠損部をインレー(詰め物)で修復することが多いです。保険適用のインレー(詰め物)には、銀合金・金銀パラジウム合金(銀歯)かコンポジットレジンが用いられます。

昔は銀色のアマルガムで詰め物をしていましたが、健康に害があるとの理由から現在は使用されていません。アマルガムは摩耗により歯との間に隙間ができ2次カリエスになりやすいので、もしアマルガムのインレー(詰め物)が入っていたらやり替えることをおすすめします。

インレー(詰め物)が古くなると虫歯だけではなく口臭が起きるリスクも高くなるので、定期的に(レントゲンなどの)検査をすることも大事ですね。

クラウン・ブリッジ

ブリッジの一部が外れる

クラウンは銀合金で作製するため、銀歯という場合があります。正式名称は、銀歯が「クラウン」の形が王様の冠に似ているので、クラウン(冠)と言うようです。歯面の多くが虫歯になると、インレー(詰め物)ではなくクラウン(被せ)を被せます。

虫歯が多歯にわたると、銀歯(クラウン)とダミーをつないだブリッジ(橋の形)にします。

銀歯のブリッジ(クラウン・ブリッジ)を入れた当初は、ばい菌に感染しませんが、年数が経つと歯肉が下がり歯茎との間に汚れがたまりやすくなります。そこから虫歯や歯周病になるケースが多いです。

銀歯の下が虫歯の場合は腐敗臭、歯周病の場合は生臭いにおいがします。

→ 奥歯の歯茎が臭い!歯周病は歯磨きだけでは治らない?

銀歯が臭い場合の原因と対策は

古い銀歯からの臭いの症状

銀歯を外した時の臭いを嗅いだことがあれば、ひどい臭いにショックを受けたのではないでしょうか。銀歯が口臭原因になる一番の理由は、銀歯が古くなり下から接着剤が溶け出し、被せと歯の隙間に汚れ(歯垢)が付き腐敗臭を出すからです。

銀歯が臭くなるのは虫歯だけではありません。銀歯が臭い場合の原因は、大きく分けると3つあります。

  1. 歯垢
  2. 虫歯
  3. 歯周病

この3つのケースについて説明します。

銀歯に着いた歯垢が臭い

銀歯の劣化

銀歯(被せ物や詰め物)の材料は、保険か自費治療かで異なります。良い物であれば、セラミックや金合金を使用しますが、保険の安い歯になると、銀合金を使います。

銀合金の歯は古くなれば腐食して細かい傷が付くため歯垢が付着しやすくなります。そのため、歯磨きをしていても歯垢が残り臭くなります。

この他にも、銀歯が古くなり銀歯と歯の間に隙間ができると、歯垢や歯石が付いて口臭原因となります。歯垢が原因で臭い場合には、嫌気性菌が硫化水素とメチルメルカプタンを産生するため、腐った卵のような臭いや生ゴミの臭いがします。

歯磨きや歯間ブラシを使用した時に臭いを感じたら、歯石が着いているかもしれません。このようなケースでは、歯科医院で定期的にPMTC(歯石除去とクリーニング)をしてもらうようにする方がいいでしょう。

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銀歯の隙間が虫歯になり臭い

古い銀歯からの臭い

見た目はきれいな銀歯でも、口臭がしていることがあります。銀歯を入れた時は、元の歯に良く適合しています。(日本の技工士さんの技術は世界的に高いです。)

ところが、いつまでもその状態は続きません。銀歯の縁が腐食し減ることもあるし、長い年月の間に銀歯と歯の境に虫歯ができ、プラークが付きやすくなっているかもしれません。

銀歯が古くなり適合が悪くなると、銀歯の下が虫歯になることがあります。銀歯と歯の隙間から虫歯菌が入り込み、歯の内側が虫歯になります。

それが、これ!

詰め物の二次カリエスから口臭がする

上が銀歯を外した状態ですが、茶色くなっている部分が虫歯です。

くさ~い。口臭がしていても不思議ではありません。この状態になると、銀歯の内部でばい菌が腐敗を起こすので、腐ったにおいや酸っぱいにおいがします。

外した銀歯を嗅いでみると、すごい臭いがします。細菌が巣食っているので、強い口臭がして当然ですよね。このように内部が2次カリエスになると、いくら銀歯の表面だけ歯磨きをしても口臭がします。

銀歯がインレーで臭い場合は、一度外して銀歯の下部分の治療をする。そして、インレーを作り替えることで、口臭が改善できます。

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銀歯の下部歯肉が歯周病になり臭い

歯周病の進行レベル

銀歯が古くなると、歯と歯ぐきの間に隙間ができるため、汚れがたまりやすくなり歯周病(歯肉炎)になることがあります。

歯周病の場合には、嫌気性菌が硫化水素やメチルメルカプタンを産生するため、腐った肉の臭い、便の臭い、血なまぐさい臭いの口臭が特徴です。

歯周病で膿や血が出ていると、「血生臭い」口臭が出ます。歯周病は歯磨きだけで治せる病気ではありません。きちんと歯科治療をすることが大切です。

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銀歯が臭くなる特殊なケース

支台歯に銀歯が合っていない場合には、歯垢・歯石がつきやすくなり、虫歯や歯周病になります。そのため口臭が発生していることがありますので、歯科でレントゲン検査をしてもらい、適合していない場合には作り替えることも大事です。

銀歯と歯が適合していない

適合していない差し歯に汚れがたまる

先ほどもご説明しましたが、銀歯と歯がきちんと適合していないと、その隙間からばい菌が感染します。ところが、銀歯が合っていないといっても、元から合っていない場合と、古くなって合わなくなるケースの2通りがあるのです。

銀歯と元の歯が合わなくなると、虫歯や歯周病になり口臭も強くなる。これは、銀歯だけではありません。
差し歯も同じ理由から口臭がしていることが多いのです。差し歯が古くなると、差し歯と歯根の間に隙間ができます。

その隙間に汚れがたまりプラークが付きます。プラークが付くと歯肉炎になり歯周ポケットができる。ポケットができれば、さらに汚れがたまり臭くなるのです。詳しくは『差し歯が口臭の原因かも?臭い対策はこうすれば良い!』をご参考にしてください。

銀歯の製作技術が低い

印象採得

どれだけ技工士さんの技術が高くても、型取りが悪い(印象精度が悪い)と元の歯にきちんと適合しません。

反対に型取りが良くても、技工の段階で歯型が削れるなど変形があれば、やはり患者さんの歯にうまく合わないことになります。

ブリッジの一部が外れる

ブリッジの一部が外れる

食事の度に、ブリッジには強い圧がかかります。噛みあわせが合わなくなっていると、テコの作用で噛んだ歯の反対側の歯が浮きます。毎日食事をするので、この繰り返しでブリッジが古くなると、一部の歯が外れていることがあります。

しかし、ブリッジは一体化していますので、ブリッジの一部が歯(支台歯)から外れていても、取れないので分からないことが多いのです。そのため、外れている部分からばい菌が感染し、銀歯の下が虫歯(2次カリエス)になっていることがあります。

ブリッジの歯根が破折する

ブリッジの歯根が破折する

ブリッジを入れる患者さんの場合は、虫歯になりやすい体質。そのため、ブリッジを入れている反対側の歯も抜歯していたり、歯肉炎で噛みにくいこともしばしば。

そのような場合、噛みやすい側の歯だけを使うようになりがちです。片側だけで食事をするようになると、咬合負担も倍以上かかります。
その結果、ブリッジを入れている歯根にヒビ(又は破折)が入ることがあります。ヒビ割れからばい菌が感染すると虫歯や歯周炎になります。そのため、ブリッジを入れてから口臭が発生することが多いです。

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副鼻腔炎になる

副鼻腔炎でつらい女性

歯の根管部分が虫歯菌に感染すると、歯根の先に膿の袋が出来る場合があります。上顎の奥歯は、副鼻腔と距離が近いためこの膿の袋からばい菌が感染し副鼻腔炎をなることも。

副鼻腔炎になると、膿臭い口臭がするのが特徴です。そして、鼻の両側(副鼻腔)を押さえたときに痛みを感じたら副鼻腔炎になっているかもしれません。その場合は、耳鼻科で診てもらうことをおすすめします。

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銀歯が臭いケースの治療

古い銀歯を外す

銀歯が臭いと感じたら歯科を受診するようにしてください。

銀歯が臭くなる一番の原因は、銀歯が古くなり支台歯と適合しなくなったからです。ですから、新しく被せを作り入れ替えることをおすすめしますが、そのままにしておきたいという場合は、歯科で定期的に清掃する方法もあります。

その場合でも、虫歯や歯周病があれば治療しないと口臭は治りません。

  1. 銀歯を作り直す
  2. 器械的な清掃 定期的にクリーニング
  3. 虫歯・歯周病の治療

治療方法

銀歯から臭いがする男性

銀歯から口臭がする場合には原因がいくつかありますのでご紹介します。

  1. 銀歯と自分の歯が合っていない
  2. 銀歯の製作技術が悪くうまく適合していない
  3. 長期にわたり銀歯を入れたことで、歯との間にすき間ができた
  4. ブリッジの一部が外れた
  5. ブリッジの歯根にひび割れができた

などがありますが、どれも被せている歯と銀歯との間にすき間ができ、そこからばい菌が感染したことが原因で口臭が発生しています。そのため、歯磨きやマウスウォッシュなどで口臭がしないようにすることはできません。

それでも、できれば歯科治療をしないで口臭がしないようにしたいと思うかもしれませんね。でも、治療しないで放置すると、銀歯の内でばい菌が増えれば虫歯や歯周病が悪化するかもしれませんし、根本的な解決にはなりません。

ですから、銀歯から口臭がする場合には、歯科で治療しないといけません。その場合の治療はケースによって異なりますが、一般的には次のような治療になるのでご参考にしてください。

レントゲン検査で歯周病を指摘する医師

  1. レントゲン検査
  2. 全体の歯石除去をして状態を良くする
  3. 歯周病の検査(歯周ポケットの深さを測る)
  4. 銀歯を外す
  5. 虫歯の部分を削り治療
  6. 歯型の型取り
  7. 新しい銀歯を装着
  8. ケースによっては、歯周病の治療を行う

銀歯から口臭がしている場合は、口臭原因は、「虫歯」か「歯周病」のどちらかですので、これらの治療を受けることで口臭はしなくなります。

ところが、実際は、銀歯を作り変えても口臭がするケースが多いのです。それは、虫歯や歯周病だけが口臭原因ではないからです。

治療しない場合のリスク

口臭があるのに古い銀歯をそのままにしていると、銀歯の内部から虫歯が進行します。それどころか、歯根の先までばい菌が感染し膿の袋を作ります。根尖性歯周炎といって、治療がむずかしく長期間の治療を要することになるのでご注意ください。

また、痛くないからと放置していると、抜歯することになるかもしれませんのでご注意ください。また、虫歯を放置すると細菌が他にも感染して虫歯の歯を多くすることにもなります。

ですから、古くなった銀歯は早めに作り替えることをお勧めします。保険で出来ますし、歯医者さんによっては3~4回で新しい銀歯に作り替えてもらえる所もあります。

銀歯が臭いときの対処

ワンタフトブラシで歯と歯茎の間を磨く

新しい銀歯を入れても、手入れが悪いと長持ちしません。手入れとは口腔ケアのことです。

実は、普通にブラッシングをしていても、銀歯は歯肉炎や虫歯になりやすいです。自然の歯のように清潔であることは難しいのです。一度歯磨きの手を抜いただけでもプラークが残り歯石となります。

このことが、二次カリエスの大きな原因です。

ですから、口臭予防するためには、今までのブラッシング方法を変える必要があります。特に銀歯と歯との境は段差があるので、より丁寧に磨かないといけません。

そのためにお勧めするのは、ワンタフトブラシで仕上げに銀歯と歯ぐきの間を磨く方法です。ワンタフトブラシを使うと、歯ブラシでは磨けない汚れ(プラーク)が取れて白い泡となって出てくるので効果が目に見えて分かるはずです。

また、ブラッシング効果を上げるためには、歯磨き粉の選択も重要です。

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「口臭予防歯磨き粉」は本当に効くのだろうか?

歯磨きを丁寧にする

口臭を予防するためには、歯磨きが一番大事です。

銀歯が臭い時には、銀歯に歯垢が付いているので、いつもよりも丁寧にブラッシングする必要があります。特に歯間部や歯と歯ぐきの境目の溝は丁寧に磨くようにしてください。

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歯間ブラシ・ワンタフトブラシ・デンタルフロスを使う

歯間から臭いがする場合には、歯間ブラシやデンタルフロスを使うことも大切です。

虫歯や歯周病になっていると、ていねいにブラッシングしても直ぐに口臭がするようになります。そのような場合には、歯間ブラシやワンタフトブラシを使用するといいです。

→ 正しい歯間ブラシを使った歯の隙間の磨き方とは?臭いと出血を抑えます

マウスウォッシュでうがい

マウスウォッシュでうがいを行うと、口臭予防になります。

口臭がある時には、唾液が臭くなっています。口臭物質が唾液に溶け込んでいることで口臭が起きます。ですから、小まめにうがいで口内を洗浄すると良いです。

⇒『口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・

水を飲む

口臭を予防するためには水を飲むと良いです。口臭がある場合には、口内に細菌が増えているので、水を飲むことで口内の洗浄になります。

口内がきれいになると副交感神経が働き、唾液の分泌も良くなる効果もあります。

銀歯が臭い記事のまとめ

歯石を取る歯科衛生士

虫歯治療を終え銀歯を被せたからといって安心している人が多いのですが、銀歯は古くなると合わなくなっていることが多いのです。銀歯が合わないと虫歯や歯周病になるので、口臭の原因になります。

また、ブリッジの場合は銀歯よりも合わなくなりやすい(ブリッジが外れているとか、歯根破折などもある)ので、臭いと感じたら注意が必要です。

対策とすれば、口臭を感じたら歯科で検査してもらい、虫歯や歯周病になっている場合は、銀歯を作り変えることをお勧めします。また、新しく銀歯を装着した後も、ていねいな歯磨きでケアすることが大切です。

口臭を予防するためには、美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水を使用すると効果的です。

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