インフルエンザ警報レベル超え、2020年版予防と対策

最新、インフルエンザの予防と薬

インフルエンザが日本中で猛威を振るっています。先週から警報レベルを超えたというニュースが流れていますのでご注意ください。

インフルエンザの予防接種を受けているから大丈夫だと考えるのは間違いです。インフルエンザには型があるため、その型に合っている予防接種でないと効かないからです。

同じように、一度インフルエンザに罹ったからといって、違う型のインフルエンザに感染すれば同じ年に二回インフルエンザに罹る人もいます。

他にも、「インフルエンザの検査は12時間以内はできない?」とか、「インフルエンザ薬は24時間以内しか効かない?」など、案外知らないことが多いですよね。

この他、インフルエンザの症状や潜伏期間、予防方法や、インフルエンザに罹ってからの対策方法など知っておくと、慌てずに済むと思います。

今回の記事は、厚生労働省などの最新情報を元にインフルエンザの予防と対策についてまとめましたので、是非ご参考にしてください。

インフルエンザに予防接種は効かない?

インフルエンザの予防で最も効果を期待されているのが「予防接種」です。ところが、人によっては、「予防接種を受けたのにインフルエンザにかかった!」と言う人がいます。

その反対に、「毎年、予防接種を受けたことがないけれど、インフルエンザにかかったことがない。」という人も。

だから、予防接種は効かないと疑っている人が多いです。実際、インフルエンザの予防接種の効果はあるのでしょうか?

厚労省HPで調べてみました。

予防接種をしても、感染には効かない。発病には一定程度の効果がある。インフルエンザの最も効果が期待できるのは重症化の予防。

・ワクチンを接種しなかった方100人のうち30人がインフルエンザを発病(発病率30%)
・ワクチンを接種した方200人のうち24人がインフルエンザを発病(発病率12%)
→ ワクチン有効率={(30-12)/30}×100=(1-0.4)×100=60%

引用:厚生労働省

ワクチン(予防接種)を接種した人は、接種していない人よりも60%予防できる。しかし、40%は予防できない。これが現実です。

どのように受け取るかは個人の自由ですが、予防接種を受けた方が良いのは明らかですね。

インフルエンザ検査は12時間以内はできない?

インフルエンザにかかったら病院を受診することが最も重要です。しかし、「インフルエンザは12時間以内であれば検査できない。」と言うことを耳にしたことがありませんか?

本当にそうなのでしょうか?

半分合っていますが、半分間違っているかもしれません。その理由は、インフルエンザの発病から12時間以内の検査でも、38%~45%の患者さんに陽性反応が出たというデータがありました。

このような検査結果が出る理由として、患者さんが発熱に気づいてから病院に行ったということが影響しているようです。(実際、自分が発熱したのを知らないから遅くなっている。)

引用:わしお耳鼻咽喉科

インフルエンザ薬の効果があるのは24時間以内?

インフルエンザの薬は24時間以内しか効かないので、早目に受診する必要があります。

インフルエンザの薬はウイルスを退治する薬ではなくて、増えるのを抑える効果ですので出来るだけ早く使った方が効果的です。
(増えきってからでは効果が期待できないのです。ですから増えきる前である発症48時間以内にしか投与しません)

引用:わしお耳鼻咽喉科

手遅れにならないためにも、「インフルエンザにかかった」と思ったらすぐに受診されることをおすすめします。

インフルエンザ薬の種類

インフルエンザには、抗菌薬(抗生剤、抗生物質)は効きません。そのため、抗インフルエンザウイルス薬を用います。

インフルエンザに対する治療薬としては、下記の抗インフルエンザウイルス薬があります。

オセルタミビルリン酸塩(商品名:タミフル等)
ザナミビル水和物(商品名:リレンザ)
ペラミビル水和物(商品名:ラピアクタ)
ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(商品名:イナビル)
アマンタジン塩酸塩(商品名:シンメトレル等)(A型にのみ有効)
バロキサビル マルボキシル(商品名:ゾフルーザ)

アマンタジンは、ほとんどのインフルエンザウイルスが耐性を獲得しており、使用の機会は少なくなっています。

発症から48時間を超えると薬の効果はなくなるのでご注意ください。

抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。なお、症状が出てから2日(48時間)以降に服用を開始した場合、十分な効果は期待できません。効果的な使用のためには用法、用量、期間(服用する日数)を守ることが重要です。

引用:厚生労働省

2020,1,26追記

2019年12月のインフルエンザから、新薬「ゾフルーダ」が話題になっています。副作用や耐性インフルエンザなど安全性が疑問視されています。

安全対策調査会(2019.10.29)の資料を詳しく検討した結果、死亡例の報告は、リレンザやイナビルなど吸入剤では294万人中0件でしたが、タミフルは257万人中14件、ゾフルーザは427万人中37件でした。タミフルは18万人に1人(10代では3万人に1人)、ゾフルーザは12万人に1人の死亡でした。
死亡の危険を吸入剤と比較すると、タミフルは33倍、ゾフルーザが52倍でした。
引用:『薬のチェック』速報No181 (2019.12.15号)

現在、インフルエンザの薬は以下のとおりです。使用が多いのはタミフル、ゾフルーザでしょう。

現時点では抗インフルエンザ薬の5種類(タミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザ、ラピアクタ)は効果も副作用も明らかな差がないのです。吸入の手技が難しくて、タミフルに副作用がある場合などがゾフルーザの適応になると言えるでしょう。
引用:わしお耳鼻咽喉科

インフルエンザの症状

インフルエンザにかかった時の症状は、何も前触れなく急に高熱が出るのが特徴的です。

  1. 咳や鼻水などの前触れがなく急に高熱を発症する
  2. 38℃以上の高熱と悪寒

他に、次のこともインフルエンザかどうか判断する際のポイントになります。

  • 関節痛、筋肉痛
  • 倦怠感、疲労感
  • 頭痛
  • 寝込む

発熱の後に少し遅れて、咳、鼻水、くしゃみ、喉の炎症が起きるのが特徴です。

インフルエンザの潜伏期間

インフルエンザの潜伏期間は1日~3日です。その後に高熱が2日~3日出ますが、約1週間で症状が回復します。

11月ごろからインフルエンザが流行り始めるので、子供がある家族や混み合う電車通勤の人は発熱したら、インフルエンザを疑ってみるといいかもしれません。

インフルエンザは11月ごろから流行り始め、ピークは12~3月ごろ。通常は4月になると終息へ向かいますが、最近は春先や夏ごろまで感染が続くこともあります。
引用:富士フィルム 除菌あれこれ

インフルエンザはうがいやマスクでは予防できない

インフルエンザの予防は、うがい、手洗い、マスクの3つが主流でしたが、うがいもマスクもインフルエンザ予防にはならないそうです。

その理由はこうです。

インフルエンザのウイルスは、30分以内に細胞に侵入するため、時間がたってからうがいをしてもウイルスを洗い流すことができないと言われています。

また、インフルエンザの感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染と、手指への接触感染の二つです。風邪のように空気感染しないのがインフルエンザの特徴です。だから、マスクをしてもあまり効果がないのです。

咳やくしゃみをした時の唾の届く距離は1~2メートルですので、感染者と離れていれば、マスクを着けてなくても感染することはありません。

また、マスクを着けると飛沫感染が防げるかもしれませが、手指でウイルスに触れると感染するので意味がないそうです。

ただし、感染している患者がマスクを着けることは、他人に移さないようにできるのでマスク着用は良いことです。

うがいは予防効果を高める

細胞内に侵入したウイルスはうがいで取り除くことはできません。しかし、うがいを行うことはインフルエンザの予防効果を高める働きがあります。

ウイルスの特徴は、細菌が多い汚い環境が好きです。細菌が多いとウイルスに感染しやすくなるのです。口や喉に細菌が多い人の方がインフルエンザにかかりやすいのはそのためです。

インフルエンザを効果的に予防するためには、口内を清潔にする「うがいと歯磨き」が有効ですので、小まめにうがいを行うようにすると良いです。

宿主を感染の場として細菌感染とウイルス感染が複雑に絡 み合い,微生物間相互作用が頻繁に起こっている。微生 物のコントロールは感染症対策の基本となるが,患者の 全身状態に注視しながら同時に複数の病原微生物,感染 症と対峙することが重要である。

インフルエン ザの治療においても,細菌感染に対する対応が患者の予 後を左右するといっても過言ではない。

引用:第69回日本大学歯学会特別講演寄稿 「細菌-ウイルス-宿主相互作用」の解明 今井健一 日本大学歯学部細菌学講座 日本大学歯学部総合歯学研究所生体防御部門

インフルエンザウイルスは手指から感染する

インフルエンザウイルスは、感染者の手指が触れたモノに移り生き続けます。そのため、他の人がウイルスの付いているモノに触れると感染するのです。

それでは、ウイルスはどのくらい生きるのでしょう?

インフルエンザに感染した人の鼻水を布に塗りつけると、24時間生きます。でも、この場合に感染できるのは2時間だと言われています。

でも、ドアノブや電源スイッチなど表面がツルツルしたモノでは、48時間も生き続け、8時間以内の感染性があるとのこと。

ですから、インフルエンザが流行している時期には、他人が触るモノに手指が触れたらウイルスが移ると考えた方がいいです。多くの人が触れたモノを触った後は、すぐに手指をアルコール消毒するのが望ましいかもしれませんね。

インフルエンザの効果的な予防と対策

インフルエンザの予防で一番効果があるのは、予防接種(ワクチン接種)です。

しかし、これだけでは60%の予防効果しかありませんので、日常生活で気を付ける事柄をご紹介します。

人混みを避ける

感染リスクを下げるためには、人混みを避けることが大事です。電車の中や事務所内ではマスクを着用することで咳・くしゃみによる飛沫感染を予防できます。

手洗いをする

ウイルスは手指からモノ、モノから手指、そして、手から口へと移動し感染します。だから、インフルエンザ予防の基本は、小まめに手洗いすることです。

他人の手、顔、口に触れない

インフルエンザが流行している時には、できるだけ他人の顔に触れないことが大切です。特に感染が疑われる人を避けた方が良いです。

部屋を加湿する

インフルエンザウイルスは、湿度が60%になると死滅すると言われています。ですので、お部屋を乾燥させないように加湿器を入れることも大切です。喉が乾燥すると免疫力も低下するので、お部屋を加湿することが望ましいです。

アルコール消毒

インフルエンザウイルスは、アルコール消毒できます。家族が帰宅した時に消毒できるように、お家にもアルコール消毒器を置くと良いでしょう。

ドアノブを消毒する

ドアノブは、みんなが触れる箇所です。また、ウイルスが長時間生きるのが金属部分ですので、ドアノブはインフルエンザウイルスに感染しやすい場所です。ですから、常にアルコール消毒するなどしてドアノブは清潔にするようにしましょう。

インフルエンザ対策

この他にも、直接効果があるわけではないですが、予防効果を上げるための方法をご紹介します。

朝食の前に歯磨き・うがいを行う。

ウイルスは細菌と共存共栄するので、口内環境をきれいにすることが大事です。起床時の口内は細菌が多量にあるので、朝食前に歯磨きとうがいで清潔にすることが大切です。
朝食後に歯磨きを行うと、細菌を食べてしまうのでよくありません。

1時間散歩する

散歩すると、体力をつける、抵抗力を高める効果があります。そして、日光を浴びることで、インフルエンザウイルスを増えないようにする作用があるビタミンDが増えます。

ビタミンDが含まれる食べ物

ビタミンDが多く含まれる食べ物には、魚やキノコがあります。これらを積極的に食べると良いです。

緑茶・紅茶でうがいを行う

緑茶や紅茶には殺菌作用があるカテキン・ポリフェノールが含まれています。これらを飲むことでも効果が期待できますが、うがいを行うと尚効果があるのでおすすめします。

マスクを外す時はひもを持つ

インフルエンザ予防のためにマスクを着ける人がいますが、マスクの前面には、ウイルスが付着している可能性があります。

ですから、マスクを外す時には、耳にかけているひも部分だけ持って外すようにしましょう。

インフルエンザが治ってから膿栓、口臭で困ることがある

インフルエンザにかかると、喉に炎症を起こすことが多くなります。この炎症によって喉に細菌が増えるため、膿栓(のうせん)が出来やすくなります。

膿栓は口臭原因になるので、インフルエンザが治ったからといって、きちんと喉のケアを行っていないと、膿栓が慢性化することがあります。

そのため、「インフルエンザになってから口臭がするようになった。」という方がおられますので、ご注意ください。膿栓と口臭の予防のために、くれぐれもインフルエンザ中も治癒してからも、うがいをしましょう。

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