膿栓が見えないけど違和感があるのはなぜ?

臭い玉が良くできて困るわ

膿栓が見えないのはなぜ?

膿栓が見えないけれど違和感があるために、悩まれている人が多いです。

耳鼻科で内視鏡を使って見てもらっても、膿栓が見つからないケースまであります。それだけではありません。膿栓を除去したけれど口臭が治らない人も。どうしてだと思いますか?

今回の記事は、「膿栓が見えないけど違和感がある」「膿栓を除去したけれど口臭がある」場合の原因についてお伝えします。同じ症状でお困りでしたら、ぜひご参考にしてください。

膿栓が見えない

膿栓は扁桃の免疫システムで細菌やウイルスと戦った結果できるものなので、誰にでもできます。主に口蓋扁桃のボコボコとしたくぼみに溜まりますが、咽頭扁桃や舌扁桃に膿栓ができることもあります。

違和感がある理由

膿栓は米粒ほどの大きさですが、扁桃腺に膿栓がたまると喉に違和感を感じるようになります。ところが、膿栓が見えていないけれど「違和感がある」という人も。

本当に膿栓がないけれど、喉がイガイガするなど異物感を感じる場合には、ヒステリー球(咽喉頭異常感症)と呼ばれる神経性の症状かもしれません。耳鼻科や内科の疾患が原因ではなく、ストレスが影響するようです。

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扁桃のくぼみに隠れている

膿栓が見えない場合には、扁桃のくぼみに隠れていることが多いです。

膿栓が最初できるのは、口蓋扁桃の陰かと呼ばれるくぼみの中です。扁桃のくぼみに食べかすなどの汚れが溜まり膿と固まると、大きくなった膿栓が扁桃の表面に出てきて目で見えるようになります。そのため、内視鏡を使って見ても見えないケースがあるようです。

見えていなくても、扁桃の周囲を押すと膿栓が出てくることがあります。

口臭がある

膿栓が見えていなくても、喉に口臭を感じるケースは多いです。多少膿栓があっても、直接的には口臭原因にはなりません。ただし、膿栓が毎日のようにポロポロ出てくるようなケースは別です。

Yahoo!知恵袋で「臭い玉」を検索すると、「臭い玉が出て気になる。」という質問が多く載っています。ところが、「不快なニオイがする」とか、「臭い玉ができて口臭で困っている。」という人が、ほとんどいないのです。

これって、どういうことなのでしょう?

臭い玉が出たことで、「口臭がするかもしれない」と不安になっている人が多いのですが、実際は「口臭がしているかどうかわからない?」というのが事実のようです。それでは、臭い玉と口臭は関係ないのでは?

口臭がしているかどうか分からないけれど、喉の粘つきが不快という人がいます。

膿栓(臭い玉)が定期的に出てきます。つまり、常に喉奥に溜まっているという事です。
実際に周りににおっているかまでは分からないですが、喉奥がネバっとした感じがするし、常に不快です 。
出典:Yahoo!知恵袋「臭い玉」の検索結果

テレビの番組で何度か臭い玉(膿栓)が特集されたことがあります。でも、テレビで放送されたからといってそのまま鵜呑みにするのは危険かもしれません。歯科医師の相談サイトで、「臭い玉は口臭原因でない!」と真っ向から否定するご意見もありましたのでご紹介します。

テレビで膿栓が口臭の原因ともなるとの報道が確かに以前あったのですが(確か、特命リ○ーチ…)、私はこれに否定的です。
膿栓が口臭の直接的な原因となるとのエビデンスは、完全にははっきりしていませんし、なにより膿栓は、誰にも存在するものであるからです。
膿栓も、口臭の「一つの」原因とはなるかもしれませんが、決定的な原因とはいえないと思われます。
出典:歯チャンネル88 歯科相談室 中本歯科医師

臭い玉が口臭原因にならないという意見の代表が、次にご紹介する耳鼻科のお医者さんのコメントです。耳鼻科医師としてハッキリと否定されています。

膿栓自体には病的な意味合いはあまりありません。症状としては、せいぜい嚥下する時に異物感を感じるくらいです。潰せばいやな匂いがしますが、膿栓が口の中にあるだけで、それが口臭の原因となることはまずありません。

…膿栓が出来ること=扁桃腺での細菌活動が盛んというわけでもありません。細菌の活動が盛んになると、膿栓が多発し、扁桃腺自体が腫れたり、痛みが出たり、熱が出ることもあります。このような場合は慢性扁桃炎として考えるべきで、こうなれば何らかの治療が必要ですが単に時々膿栓が口から出てくるだけであれば特に何もする必要はありません。
あまり、無理して除去することもお勧めできません。
出典:隅田耳鼻咽喉科

結論としては、膿栓は気になるほどの口臭にならないので、無理に取る必要もないけれど、痛いと発熱があれば扁桃炎の可能性が高く、治療が必要になると思ってください。

膿栓がないけれど臭い

後鼻漏が臭い

「膿栓はないけど臭い」と言われる理由の中に、「膿栓を取った後も口臭が治らない」があります。膿栓を除去すると、一時的に臭いがしなくなることがあります。ところが、膿栓を取っても細菌が増えれば膿ができるので口臭は復活します。だから、「膿栓がないのに臭い」と不思議がる人も。

これからご紹介するのは、臭い玉を取っても扁桃が臭うという人の相談です。臭い玉がないのに臭うのは何が原因なのか一緒に考えてみてください。

無事、膿栓摘出に成功したのですが、臭いは消えません。臭くてたまりません。…
押し広げて覗いてみますが何もありません。…私の場合、膿栓がなくても綿棒を嗅ぐとあのいやーな臭いがします。
左側だけです。右側は膿栓がないし、綿棒も無臭なままです。
寒いので鼻が垂れてきますが、左側の鼻からだけ出ます。扁桃腺と鼻水って何か関係があるのでしょうか?
出典:教えて!Goo 膿栓を取っても臭います

この方の場合は、鼻水(後鼻漏)が垂れるとありますので、鼻水が臭いの原因になっている可能性があります。

後鼻漏についてはこちらをご参考にしてください。→ 後鼻漏が口臭の原因だった!?副鼻腔炎の症状を改善する方法

次の方は、耳鼻科のお医者さんからも臭い玉(膿栓)はないと言われたそうですが、喉からの臭いがおさまらないというご相談です。臭い玉がなくても喉から口臭がするのは本当なのです。

一週間程前から突然、唾やタンを飲み込む時に喉の奥からムワッと臭いニオイがします。
膿栓かな?と思い、耳鼻咽喉科で診てもらったのですが「膿栓らしき物は見当たらない」と言われ、「鼻からバイ菌が入っていてそれが鼻水をすすった時に喉で臭いニオいを発してるのでは?」という診断でした。
タン止めや喉の炎症止めお薬を貰って飲んでいますが一向臭いが治まりません。
私の場合、喉仏の辺りで何か詰まっているような感じがしていて、唾やタンを飲み込む時にだけ臭いニオいが口の中で広がります。
膿栓以外で考えられる原因は何かありますか?m(_ _)m
出典:教えて!Goo 膿栓ではないといわれたが喉の奥のにおいが治まりません

のど仏のあたりに何か詰まっているのは、膿(膿汁や痰)かもしれません。また、のど仏に細菌が増えると舌苔ができて口臭が強くなることがあります。

次の方は、綿棒を使い臭い玉を取りました。そして、すぐに扁桃を嗅いでみたのですが、臭いは消えていませんでした。何故だと思いますか?

この間、膿栓が見えていたので、綿棒で除去しました。
それは問題なく終わったのですが(あとから腫れることもなく)膿栓を取った後でも、扁桃腺が臭います。我慢できないほどではないのですが、悪臭がします。自分の臭いは感じにくいので、本当はもっと強いかも……。
出典:Yahoo!知恵袋「臭い玉」の検索結果

この方の場合は、「我慢できないほどではないけれど悪臭がする」とあります。鼻に抜ける臭いは、他人に気づかれるほどではなくても、自身の嗅覚には確実に臭いと感じます。この臭いを感じる度に不安になる人が多いのではないでしょうか。

このように口臭を感じることでストレスになる症状を「口臭症」といい、精神病の自臭症とは異なります。

臭い玉が出るようになると除去したいかもしれません。だからといってご自分で取るのは危険です。詳しくは、『臭い膿栓の取り方にはコツがあった!安全で嘔吐反射しない方法とは』をご参考にしてください。

膿汁が臭い

喉からの口臭で多いのは、膿が原因になっているケースです。

膿栓のせいで口臭があり人と話せません。口臭は喉だとほぼ確信しています。扁桃腺を指で触ってみると、確実に臭いので。喉を舌で漉す?みたいにするとネバネバした液体が出てきますが、これ(臭い膿汁)もどうにかしたいです。ちなみに左のみです。他に考えられる要因はありません。あったとしてもこれは喉からの臭いです。
出典:Yahoo!知恵袋「臭い玉」の検索結果

次にご紹介するのは、口臭外来で有名な本田歯科のHPで発表されているものです。こちらでも、扁桃からの粘液(場所・形態によって膿栓と呼ばれる)が口臭になるといわれています。

ここ(扁桃)から、粘液のような免疫物質を常に出して感染防御を行っています。そしてその結果として、白色から茶褐色のネバネバとした免疫副産物ができて痰(場所・形態により膿栓と呼ばれたりする。)のように絡みます。これ自体をもし取り出せば悪臭がします。

この免疫副産物は通常、唾液の働きや舌の運動によって胃に運ばれるのですが、発咳によって反射的に外部に吐き出されることがあります。この扁桃細胞は、口蓋扁桃の他にもこの付近の舌の奥の部分にもたくさんあります(舌扁桃)。舌の一番奥の、食道へ連絡する境界線あたりにはぎっしりとあります。

また、その他にも、喉の周囲には喉を取り囲むようにして、同様の器官や細胞がひしめき合っています。 口蓋扁桃が病的に肥大している場合や、常に口呼吸習慣のある人では、この扁桃細胞をはじめとする免疫器官や細胞群は乾燥に非常に弱く反応が過敏になってしまい、ちょっとしたことで、反応するようになり、常にこの付近に免疫副産物を作り出すことになります。(アレルギー状態・過敏状態)

口の中の緊張状態が続くと、喉の奥はいつも嫌気的になり口蓋扁桃や舌の付け根周辺の扁桃細胞のあるところには悪臭がどんどんたまるようになり、しゃべると非常に悪臭を放つようになります。
出典:Dr.HONDA口臭バイブル

扁桃から分泌される粘液(扁桃の穴の中で固まると膿栓になる)が、口臭原因になっていて、実際、喉から口臭がするといわれている人の多くは、「膿栓があるかどうかわからない。」とか、「喉に粘液がくっつき違和感がひどい。」と訴えられているのです。

勘違いしないでほしいのですが、膿栓がそのまま口臭を発生しているのではなくて、粘液が増えると喉や舌の奥に臭いガスがたまる、喉にたまった臭いガスが口の外に出ると口臭になるということです。ここが重要です。臭いのは膿栓ではなく、臭い粘液「膿汁(のうじゅう)」だったのです。

喉の粘液「膿汁(のうじゅう)」について詳しくは、『喉から出る臭い液は膿汁だった。膿汁が出ない方法とは?』をご参考にしてください。

そして、粘液がよく出るのは、口呼吸をしていたり唾液が少ない人に多いそうです。どうしてかというと、口や喉が乾燥すると細菌が増えやすく、刺激が強くなり口蓋扁桃や舌扁桃などからより多くの免疫が出るからだそうです。

免疫が多く出ると、舌苔や膿栓もできやすくなる。だから、緊張するとか不安などのストレスがあると口が乾き口臭が出るようになるのですね。

まとめ

膿栓がある時には、膿栓を除去すると違和感や口臭がなくなります。(一時的かもしれませんが。)

しかし。膿栓が見えないけれど違和感(異物感)があるという場合には、原因は膿栓ではなくヒステリー球などのようなストレスが影響していることがあるのです。

そして、膿栓が直接の口臭原因ではないことが分かったと思います。本日のブログをまとめると、、、

  1. 臭い玉は、直接の口臭原因ではない。他に原因があるかもしれない。
  2. 臭い玉は誰にでもできるもの。そして、臭い玉が出来ているからと言って慢性扁桃炎と決めつけてはいけない。
  3. ただし、異常に多量の臭い玉ができるとか喉に痛みがある場合などは、慢性扁桃炎かもしれないので耳鼻科で診てもらうことが大事。
  4. 臭い玉を取っても、根本的な口臭予防にはならない。
  5. 口臭の元は、扁桃から分泌される粘液に細菌が繁殖してガスを発生しておきる
  6. 喉にたまっている臭いガスを吐き出すと口臭になる
  7. 粘液がよく出る人は、膿栓や舌苔ができやすい
  8. 口臭が強い人は、口呼吸か唾液が少ないのどちらか
  9. 緊張したり不安などストレスが強いと口が乾くので口臭が起きやすくなる

口臭を予防するには、口呼吸であれば鼻呼吸に改善することが大事です。また、唾液が少ないのであれば、唾液がよく出るように工夫努力することも大事です。

ドライマウスを改善できれば、粘液と膿栓ができにくくなるかもしれません。ドライマウス対策については『唾液が少ない!ドライマウスの改善と対処法7つ』をご参考にしてください。

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