
膿汁(のうじゅう)について
口臭が治らない時には、膿汁(のうじゅう)が原因になっていることが多いです。このように言うと、「膿汁(のうじゅう)って何?」と思われるかもしれません。
膿汁について知らない人が多いのですが、膿汁を理解していないと喉からの口臭を改善するのは困難です。もしかすると、あなたも膿汁ができているかもしれないからです。
もし、喉の奥が粘つき口臭が気になる場合には、膿汁ができているかもしれません。
喉のネバネバは膿汁である可能性が高いのですが、慢性化していて本人もあきらめていたり、お医者さんもあまり相手にしないことがあるようです。
しかし、喉の粘つきと口臭を解決するためには、膿汁対策が重要です。
もし歯科・耳鼻科・内科で診てもらっても、「何も問題ない」といわれてお困りでしたら、ぜひ今回の記事をご参考にして膿汁を予防してください。
ファストロ滋子医師により監修を受けております。
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この記事の目次
膿汁(のうじゅう)って何?
膿汁が口臭原因になると耳にしたことがあるが、「膿汁って何なの?」という人が多いです。ですから、膿汁についてご説明させていただきます。
膿汁について
一般にいう「膿汁(のうじゅう)」とは、傷が化膿し出る黄白色の膿(うみ)を言いますが、この記事では、固まって膿栓(臭い玉)になる前の段階の膿(うみ)についてお話します。
膿(うみ)は、化膿した際に傷口から出てくる黄白色でアルカリ性の液体。膿汁(のうじゅう)とも呼ばれる。これは微生物を食べる過程で崩壊した白血球や他の組織が崩壊したもの、その他の死んだ又は生きている細菌などである。
引用:Wikipedia
この他にも、蓄膿症(副鼻腔炎)になると、副鼻腔に膿がたまり鼻汁に混じり喉に垂れることがあります。これも膿汁(のうじゅう)といいうので、間違えないようしてください。
この記事で説明する膿汁は、副鼻腔炎の膿とは異なり、扁桃(へんとう)にたまる膿(うみ)のことです。
扁桃にたまる膿汁(のうじゅう)は、扁桃(へんとう)から分泌される粘液(免疫物質)に細菌の死がいなどが混じり膿化したものをいいます。
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膿汁は口臭原因になる
(口蓋扁桃から)、粘液のような免疫物質を常に出して感染防御を行っています。そしてその結果として、白色から茶褐色のネバネバとした免疫副産物ができて痰(場所・形態により膿栓と呼ばれたりする。)のように絡みます。これ自体をもし取り出せば悪臭がします。
引用:ほんだ歯科 口臭バイブル
膿汁(のうじゅう)は、だから臭い!それに、固まると臭い玉(膿栓)になる悪質な液体なのです。
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膿汁は舌苔の原因になる
舌の動きが停滞すると唾液の分泌は減少し、唾液の流れも停滞します。さらに 口腔衛生を支配する自律神経も緊張します。結果的に唾液の分泌は抑制されます。唾液の分泌の減少、唾液の流れの停滞が起こると口の中はネバネバとしてきます。さらに 舌の付け根付近に存在するリンパ組織からは、粘液が分泌されるため、喉の奥はさらに ネバネバ と不快になっていきます。
引用:大船駅北口歯科 口臭外来
人によっては、膿汁が舌苔(ぜったい)の原因になっていることがあります。膿汁は菌の集合体ですから、舌につくと舌が白く(または黄色く)なるのです。
舌苔(ぜったい)ができる原因については、『舌が白い人は舌苔です。舌苔を取り除く7つの方法とは?』をご参考にしてください。
一見して何もないような扁桃であっても、前口蓋弓を軽く圧迫することにより、扁桃窩から口蓋扁桃が押し出されてくると同時に腺窩に溜まっていた膿栓や膿汁が流出してくることは珍しいことではありません。
笠井耳鼻咽喉科クリニックHP
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膿汁はどこにたまるのか?
(習慣性扁桃炎の)安定期は無症状であるが扁桃に膿栓の付着を認めたり、扁桃を圧迫すると陰窩から膿汁の圧出を認めます。
喉から出る粘液は免疫物質ですが、この免疫物質と細菌の死がいが混じったのが膿汁で、それらが固まって膿栓になるのです。
ですから、粘液(膿汁)が出ると、膿栓もよくできます。また、こういうことも言えます。それは、よく膿栓ができる人は、膿汁もよく出ます。
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痰と混じり臭い粘液ができる
奥歯の奥のほうから粘液が出ているというようなケースの場合で多いのは、慢性扁桃炎(まんせいへんとうえん)による膿汁です。
膿汁内には白血球や感染菌の残骸、組織の破壊・壊死物質、滲出液の混ざったものが含まれます。
引用:日本口腔外科学会 炎症
慢性扁桃炎になると、扁桃(へんとう)から粘液(白血球などの免疫物質)が分泌されます。そのため、粘液に痰や細菌が混じると、臭くねばねばした膿汁ができるのですが、その粘液が口に入るとまずく感じます。
臭い玉(膿栓)がよくできる場合は⇒⇒ 臭い玉(膿栓)を出来なくする方法!
膿汁は舌苔の原因にもなります。もし、舌の奥のほうだけ白くなっている場合には、膿汁によって喉に細菌が増えているかもしれません。
膿汁を確認する方法
膿汁は、扁桃腺から分泌された粘液が化膿したものです。膿汁の色は、黄白色が多く、濃い黄色のことも。
風邪などで喉を痛め扁桃腺が腫れると、扁桃腺の周囲が白くなっていることがあります。それが膿汁です。でも、普段は透明で見えないことのほうが多いので、膿汁が出ているかどうかが分からないかもしれません。
目で確認するのが困難な膿汁ですが、簡単に分かる方法があります。
それは、扁桃腺の膨らみを指でなぜ嗅いでみると分かります。
扁桃のくぼみに膿汁が多量にたまっている場合には、下水臭やドブ臭のような強烈なニオイがします。そのようなニオイがしたら、膿汁が出来ていると思ってください。
勘違いしないでほしいのは、膿汁が出てなくても多少ニオイがします。ですから、扁桃腺を撫ぜた指を嗅いでも、我慢できる程度ならば心配する必要はありません。
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膿汁の症状
喉の粘つき
口の中がネバネバする場合には、唾液の分泌が減少していることでも起きます。しかし、今回の記事でご紹介するのは、喉の奥からネバネバした痰のような粘液(膿汁)についてです。
膿汁ができると、口と喉はネバネバした痰(膿汁)で気持ち悪くなります。
口が粘つき唾液が臭い場合は、「唾液が臭いのは舌が汚れているから。うがいで口臭を洗い流す方法とは?」をご参考にしてください。
ネバネバした唾液が出ていると感じるのは喉の両側付近なので、奥歯の奥のほうから出ていると感じる人が多いです。
喉からの粘液(膿汁)が気になり歯科で診てもらっても、虫歯も歯周病もないと言われ、耳鼻咽喉科でも異常なく、どこも悪くないので心配していませんか。
【喉の違和感の症状】
- 喉にねばねばする粘液があるため不快に感じる
- 鼻から喉に鼻汁が落ちる
- 喉がイガイガする
- 咳や痰がよく出る
- 喉からの口臭がひどい
- 舌の奥に舌苔ができる
膿汁の症状は、膿栓(臭い玉)の症状と似ています。ですから、「膿栓ができているかも?」と不安になっている人がいます。
喉に違和感を感じる場合には、喉に粘液(膿汁のうじゅう)ができているかもしれません。
膿汁があると、喉の違和感と口臭が強くなります。それに、膿栓の原因になるので早目の対策と予防が大切です。
膿汁が臭い
膿汁があると口臭が強くなります。ドブ臭、下水臭、便臭のような臭いがするのが特徴です。
粘液が出ると、ネバネバした液が口に流れてくるため、苦く気持ち悪くなることがあります。膿汁の色は黄色や茶黄色ですが、唾液にまじると薄い茶黄色になります。
膿汁ができる原因
膿汁(のうじゅう)がどのようなものか分かったと思います。でも、口臭を予防するには、臭いの元である膿汁がどうしてできるのかを突きとめないといけません。
口臭を解決するためには、膿汁をできないようにする必要があるからです。
膿汁・膿栓がよくできる人
膿汁・膿栓は、リンパ組織が発達する思春期によくできるために、中高生が口臭で悩むことがあります。成人でも、喫煙や飲酒などで慢性扁桃炎になると膿汁・膿栓がよくできます。
リンパ組織が発達する時期である中学生、高校生で口臭の原因となることが多いのは、口の奥にあるアーモンドのような形をした扁桃(へんとう)にできる膿(のう)栓だ。…はくらく耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック(横浜市)の生井明浩院長
引用:NIKKEI STYLE
耳鼻科疾患から膿汁ができる
膿汁は風邪をひいてもできます。これは、喉にウイルスやばい菌が感染することでできるからです。膿汁はこのように簡単にできるものですが、膿汁ができる原因は他にもあります。
膿汁の原因で多いのは副鼻腔炎です。副鼻腔に膿がたまり喉に落ちると、喉や鼻から強い膿の臭いを感じます。最近は、副鼻腔炎の症状として口臭だけではなく、嗅覚障害、頭痛、眼の症状もあるようです。
最近の慢性副鼻腔炎は、従来の典型的症状である膿性鼻漏以外にも、アレルギの要素が加わったり、嗅覚障害や頭痛、眼症状などの様々な症状や病態が混在するようになっています。
引用:
膿汁(のうじゅう)ができるのは次の疾患が原因のことが多いです。
- 風邪
- 副鼻腔炎
- 慢性副鼻腔炎
- アレルギー性鼻炎
- 鼻や喉の炎症
- 逆流性食道炎
これらの疾患や炎症があると、喉に細菌が増えるため膿汁ができやすくなります。膿汁は固まるとグミのように柔らかく白い臭い玉(膿栓)になります。
膿汁や臭い玉(膿栓)ができるのには個人差があります。詳しくは「臭い玉が喉にできる人とできない人の特徴とは?その違いについて教えます」をご参考にしてください。
ドライマウスが原因で膿汁ができる
喉が乾燥すると細菌が増えるため、膿汁ができやすいです。冬、暖房をつけた室内が乾燥し、喉が痛くなったことがあると思います。このように、喉が乾燥する人の場合には膿汁もよくできます。
具体的に、どのようなケースが喉を乾燥させると思いますか?
それは、口呼吸か唾液量が少ない人です。どちらも口腔乾燥(ドライマウス)の大きな原因です。唾液量が少ないと口が乾くので分かると思います。しかし、口呼吸は、自覚がない人が結構多いのです。
日中、口呼吸をしている人は少ないのですが、睡眠中に口呼吸をしているかもしれません。鼻炎の場合は鼻がつまり鼻呼吸ができません。そのため、寝ている間口呼吸になる人がいます。
このようなケースでは、鼻炎を治すことが大切です。鼻炎を治さないことには、鼻呼吸ができないので口臭も治りにくいでしょう。他にいびきをかく場合も喉が乾燥するのでよくありません。詳しくは、『口呼吸⇒鼻呼吸に変えると口臭が消える!?』をご参考にしてください。
後鼻漏(こうびろう)で喉が粘つく
アレルギーや風邪の場合には、鼻汁がよく出ます。ふつう鼻汁は鼻の穴のほうに出ていくので鼻をかむことで解決します。ところが、鼻の穴へ流れずに喉に垂れることがあります。この症状を後鼻漏(こうびろう)といいます。
後鼻漏は、喉の壁にべったりと張り付きますが、鼻をかんでも取れないので、「ふん、ふん、」と鼻を鳴らす人がいます。
でも、風邪やアレルギー性鼻炎が治ると後鼻漏は治ります。後鼻漏について詳しくは、『後鼻漏が口臭の原因だった!?後鼻漏を市販の薬で治す方法を教えます』をご参考にしてください。
風邪をひくと痰も出るようになります。後鼻漏に痰が混じるとばい菌が増えるため、さらにネバネバした粘液になります。粘液は白血球などの死がいが混じったもので膿汁(のうじゅう)ともいいますが、痰とからんだ粘液も膿汁(のうじゅう)といいます。
アレルギー性鼻炎や風邪からも膿汁ができることがあるので、普段から抵抗力をつけておくことが大切です。
膿汁の対策について
膿汁・膿栓の対策や予防は、「うがい」が有効です。うがいで口内と喉を洗浄することで膿汁が予防できるといわれていますが、口腔ケアをていねいに行うことでより効果が高まります。
また、ビタミンCの摂取を積極的に行うと免疫力が高まるので、膿汁・膿栓の予防になります。
うがい
口臭の張本人は、もうお分かりですね。
ドライマウスで舌が白い、ネバネバした粘液が出る、口臭が強い場合には、臭い玉(膿栓のうせん)ではなく、臭い粘液「膿汁」のほうに原因があります。
うがいや、歯や舌の汚れを取るなど、口の中を清潔にすることで、通常の膿栓はかなり予防することが出来ます。
引用:いのうえ耳鼻咽喉科
だから、耳鼻咽喉科のお医者さんに臭い玉(膿栓のうせん)について相談すると、うがいをするように指導を受けます。でも、うがいだけでは不十分かもしれません。試しに水でうがいを行ってみてください。残念ですが、口臭は改善されないでしょう。口臭を解決するのは簡単ではないのです。
だからといって、「うがい薬」を使っても、その後良くなったというお声をいただいたことがありません。うがい薬には殺菌効果があるので、膿栓や膿汁の対策には有効かもしれません。
ところが、うがいをしても喉は何度でも細菌に感染します。だから、普通にうがいを行っても口臭には効果がないのです。
膿栓と膿汁の対策で重要なのは…
- 膿栓を取ること
- 膿汁を取り除く
- 喉を清潔にして膿栓と膿汁を予防する
この3つを行わないと効果が出ません。
そのためには、アルカリイオン水のうがいがおすすめです。アルカリイオン水は喉を洗浄でき除菌効果が期待できます。
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イソジンのうがいでは取れない!?
「イソジン」は歴史があり、消毒薬としてうがいや傷口の消毒に一般的に用いられます。「イソジン®うがい薬」の効能効果にも「喉の殺菌消毒に効く」とあります。
でも、イソジンは、膿栓や膿汁に効果があるのでしょうか?
イソジンの主な成分は、ポピドンヨードです。イソジンの殺菌作用は、ポピドンヨードからヨウ素が分離することで作られます。このヨウ素の作用について知らない人が多いです。
薬剤師として知っておくべき点は、甲状腺のホルモンにはヨウ素が関係しているということでしょう。甲状腺疾患を持っている方はヨウ素の代謝が変化しているために、イソジンを使ってはダメな場合もあります。特に何回もうがいをしなければならない時には、ヨウ素の体内への移行量も比例して増えるので、注意が必要です。
イソジンの濃度に関しても、濃い方が効果があると思っている人が多いのですが、濃すぎると、喉の粘膜を傷つける恐れがあるのでご注意ください。失敗しないように、使用説明書をよく読んでから使うことが大事です。
消毒薬は濃ければ濃いほど効果が高いと思い込んでいる人も多いですが、濃いと粘膜を傷つけてしまいます。原液のまま使うことは絶対に避けて、15~30倍に薄めて使うことを、きちんと説明するべきかと思います。
イソジンを膿栓や膿汁の除去に使う人がいますが、イソジンの効能効果には、膿栓・膿汁の除去は記載されていません。
しかし、医療用医薬品の「イソジン®ガーグル液7%」には、膿栓や膿汁ができる原因である「扁桃炎や咽頭炎に効果がある」と記載されているので、膿栓・膿汁の予防効果は期待できそうです。
でも、イソジンはヨウ素を主成分としているので、毎日のうがいはあまりおすすめできません。
アルカリイオン水のうがいが良い
喉のネバネバを予防する方法としては、喉を立てて清掃するガラガラうがいが簡単です。
アルカリイオン水を使ってのうがいだけでも喉を清潔にできますが、喉から粘液が出やすい人に多いのは、唾液が少ないのが問題です。その場合も、アルカリイオン水でのうがいが効果的です。
唾液が出ないと細菌が増えやすくなるので、うがいで口内を洗浄することは良いことです。ドライマウスの場合は、一日に3~4回アルカリイオン水のうがいを行うことをおすすめします。
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膿汁の予防
水を飲み膿汁を予防する
唾液は、ほとんどが水分からできています。その水分によって汚れと細菌が洗い流されるのですが、唾液が少ないと口内の洗浄ができません。
これが、喉に細菌を増やす原因です。ですから、唾液の役割を補うために「小まめに水を飲む」ことが大事です。水より白湯の方がネバネバを洗い流す効果がありますが、砂糖の入ったジュースは口腔を酸性化するのでよくありません。
「水を飲む」方法を是非お試しください。
それでも膿汁ができる場合は、以前受診した所とは違う病院で診てもらうことが必要かもしれません。
口呼吸をやめて鼻呼吸にする
口呼吸している子供はありますが、成人で「ぽかん」と口を開いている人はほとんどいませんよね。しかし、睡眠中は、口呼吸の人は結構多いのです。
口呼吸の原因は、一つはいびきです。いびきが習慣の人もいますが、飲酒した時だけいびきをかく人もいます。他にも、睡眠時無呼吸症候群などのように病的ないびきもあるので、その場合はお医者さんにかかることが大事です。
もう一つ、睡眠中に口呼吸になる原因があります。それは、鼻づまりです。鼻炎などで鼻が詰まると、嫌でも口呼吸になります。そのため、喉や口内が乾燥し膿汁(のうじゅう)ができます。
膿汁(のうじゅう)ができると、舌の奥に黄色い(または白い)舌苔ができやすくなります。ですから、舌苔(ぜったい)をなくしたいのであれば、膿汁を出来ないようにしないといけません。。
また、口呼吸の場合は膿栓(臭い玉)もできやすくなるので、口呼吸を鼻呼吸に変えることが大事。しかし、これが中々難しいのです。(それは私だけでしょうか?)
口呼吸を鼻呼吸に変える方法については、『口呼吸⇒鼻呼吸に変えると口臭が消える!?』をご参考にしてください。
唾液を出すようにする
唾液の分泌は個人差がありますが、加齢とともに唾液量は減少するともいわれます。しかし、唾液が減る大きな原因は、精神的なストレスや服薬の副作用によるものです。
- 加齢
- ストレスによって自律神経に異常をきたす。
- 食事のときに良く噛まない。
噛む筋力が低下し唾液腺を刺激しないことも影響しています。- 更年期障害
- 糖尿病・腎不全などの病気が原因。
- 薬の副作用(抗うつ剤、睡眠薬、降圧剤など)
現在服用している薬が原因の場合には、お医者さんにご相談してみることをおすすめします。副作用のやさしい漢方薬にかえると良いかもしれません。
唾液をたくさん出すためには、お口(舌)の体操を行ったり、水を飲むと良いです。水を飲むと唾液分泌を促す効果もありますが、瞬時に喉に潤いを与えることができます。詳しくは、『唾液が少ない!ドライマウスの改善と対処法7つ』をご参考にしてください。
うがいで喉を清潔に保つ
膿ができるのは、喉に細菌が増えるからです。ですから、うがいで菌を洗い流すのは効果があります。
うがいを行うときには、喉を立てがらがらとうがいをします。その時に、左右にある扁桃腺(へんとうせん)の穴に届くようにして、絞り出す気持ちで吐き出すといいです。
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膿汁がよくできる人の対策
喉に細菌が感染しても、膿栓や膿汁は簡単にはできません。細菌を食事、飲み物、唾液によって洗い流すことができるからです。
また、唾液や白血球などの免疫作用によって清潔に保たれます。これが健康な口・喉の仕組みです。ところが、この作用が働かない人がいます。除菌できないために膿汁(のうじゅう)ができるのです。
どうして膿汁が出来やすい人がいると思いますか?
それは、口呼吸だったり唾液量が不足しているからです。口腔乾燥(ドライマウス)になると、喉に細菌が定着し異常に増殖します。そのため、膿汁ができやすいのです。
ですから、膿汁(のうじゅう)を予防しようとするなら、口腔乾燥(ドライマウス)させないことが大事です。
扁桃の摘出手術
膿汁の元になる免疫物質は扁桃腺で作られるので、扁桃腺の摘出手術をすれば解決するかもしれません。しかし、手術するのは、費用、期間、不安など多くのリスクがあるので、健康上問題がなければおすすめできません。
手術しなくてもきちんと対策すれば、膿汁は予防できます。
耳鼻科で治療する
粘液が出る理由は、喉に細菌が増えるからです。喉に細菌が増える理由はいろいろですが、多いのは次のことからです。
- 副鼻腔炎(蓄膿症)
- アレルギー性鼻炎
- 鼻炎などによる後鼻漏(こうびろう)
- 喉の炎症
- 風邪
などがあると、膿汁や膿栓ができやすくなります。
⇒⇒ 臭い玉が喉にできる人とできない人の特徴とは?その違いについて教えます
ですから、膿汁ができないようにするには、根本原因となっている疾患を治すことが大切です。
ところが、喉の病気は慢性的になっていることがよくあります。治療をしても中々治らない時には、喉に細菌が増えないように予防することが大切です。
まとめ
喉からドブ臭のような口臭がある場合には、膿栓が疑われるのですが、じつは膿汁(のうじゅう)が原因のことが多いのです。
膿汁は固まると膿栓になりますが、痰や後鼻漏と混じり、喉にへばりつきます。そのため、膿汁は口臭の原因になります。
対策とすれば、耳鼻科疾患の治療を受けるほか、「うがい」で喉を洗浄することが大事です。うがいの時にアルカリイオン水を使うことで、より膿汁が取れやすくなるのでおすすめです。
【参照リンク・参考文献】
日本歯科医師会 歯とお口のことなら何でも分かるテーマパーク802
日本口臭学会 口臭と口臭症に関連する用
日本耳鼻咽喉科学会 代表的な病気
日本口臭学会 口臭への対応と口臭治療の指針2014
日本口腔ケア学会
順天堂大学医学部付属順天堂医院 耳鼻咽喉・頭頸科
日本耳鼻咽喉科学会 愛媛県耳鼻咽喉科医会 におい玉(扁桃膿栓)のお話
京都大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 習慣性扁
Wikipedia
NIKKEI STYLE
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