歯間ブラシが血臭い!その原因と取り方について現役の歯科医が教えます。

歯間ブラシを使用する女性

歯間ブラシが血臭い時の対処法

歯間ブラシを使ったときに出血することはありませんか?

その場合には、口の中で血の臭い(または血生臭い)を感じますが、周囲の人たちもあなたの口臭を感じているのでご注意ください。

歯間ブラシは、通常の歯ブラシでは磨けない狭い歯間の歯茎まで入ることができるため、歯肉炎になっている時には容易に血が出ます。だからといって歯間ブラシを使わないと、よけいに歯周病を悪化させ口臭を治らなくします。

歯周病と口臭を改善するためには、治療と同時にブラッシングの仕方も重要になります。

今回の記事は、歯間ブラシの血臭い原因になっている「歯周病」と、その場合の口臭対策についてお伝えします。是非ご参考にしてください。

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※このブログの一部記事は、オーラルウェルネスクリニック院長・
ファストロ滋子医師により監修を受けております。
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※2019年1月20日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2019年5月22日に再度公開しました。

歯間ブラシが血臭い原因

歯間ブラシを使うと血が出る

・血の臭いがする
・出血がする
・膿(うみ)の生臭いにおいがする

歯間ブラシで歯間をこすり、嗅ぐとすごい臭いが。歯間ブラシを嗅いでと不安になる人が多いのではないでしょうか。

口臭について医者に相談

今まで普通に歯ブラシでブラッシングをしていたときには、そのようなことがなかったのに、歯間ブラシを使うとそれまでなかったことが起きるかもしれません。

膿の生臭さに不安をおぼえ、「変な病気ではないだろうか?」とか、「歯槽膿漏になったのだろうか?」と心配する人が多いのではないでしょうか。

歯周病が原因で臭い

レントゲン検査で歯周病を指摘する医師

歯間ブラシが血臭い膿の臭いがしている場合は、歯周病になっているかもしれません。歯周病というと「歯槽膿漏(しそうのうろう)」のような重い病気をイメージするかもしれませんが、軽度の歯肉炎でも歯周病といいます。

歯周病の原因となる歯周病菌は、たんぱく質を分解し猛毒ガス(硫化水素やメチルメルカプタン)を発生します。このガスが口臭になりますが、ガスが歯茎(歯肉)を傷つけて歯周ポケットをつくります。

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします。
引用:日本臨床歯周病学会 歯周病ってどんな病気?

歯周ポケットができると、ポケットに臭い膿がたまるため歯茎が臭くなります。歯間ブラシがひどく臭う場合は、歯周病による膿の可能性が高いです。

歯茎が臭い場合は、こちらの記事「歯茎が臭いそれは歯周病から口臭に発展した証拠。うがいで口臭を消す方法とは?」をご参考にしてください。

出血が原因で臭い

歯磨きを行ったときに、血が出る、歯茎が痛い、臭いと感じていませんか?

歯茎から出血

歯磨きによって出血する場合は、歯槽膿漏(重度歯周病)が考えられます。健康な歯茎の場合には、歯間ブラシで歯茎をこすったぐらいで出血することはありません。

歯茎が腫れている場合には、歯磨きをしただけで歯肉が破れ出血することがありますが、出血する場合は早目に受診しましょう。

歯ぐきから自然に血が出たり,食事した後に血が出たり,歯ブラシで掃除したら血がでたりすることがあります。そのほとんどは歯肉炎や歯周病という歯肉の病気ですが,時には血が止まりにくい血液の病気だったりするので,特に小さいお子様の歯ぐきから血が出て止まらない場合には注意が必要です。
引用:日本大学 松戸歯学部附属病院 歯ぐきの出血大丈夫?

歯茎が腫れている場合は、柔らかい毛先の歯ブラシを使用すると良いです。歯磨きは、優しく小さく動かすようにしてください。また、歯歯間ブラシの使用は、ワイヤー製をやめゴム製が良いでしょう。

膿(うみ)が原因で臭い

歯周病と口臭

歯周病は、軽度の歯肉炎から中程度、重度へと進行します。歯肉炎や歯周炎になると歯周ポケットに膿がたまるので、歯間ブラシでこすらなくても臭く口臭がします。

出血や膿の臭いがあると、歯槽膿漏(重度歯周病)を疑いがちですが、そんなことはありません。軽度歯肉炎でも出血したり膿臭くなります。歯周ポケットには、歯肉からしみでた液と歯周病菌がたまるため、口臭の原因になるのです。
生臭い・血臭い、口臭を感じたら早めに歯科治療を受けることが大切です。

歯間ブラシの臭いの原因

歯間ブラシが臭くなるケースは、歯周病で血臭い以外にも色々あります。ケースによって歯間ブラシが臭くなる原因についてお伝えします。

差し歯が原因

差し歯が臭い原因

  1. 差し歯と歯ぐきの間に隙間ができ、プラークが付くから臭い。
  2. 虫歯になっているから臭い。
  3. 歯肉炎になっているから臭い。
  4. 歯周ポケットが深くなり膿が臭い。

差し歯が臭いのは口臭菌が取れてないから。重曹に期待しすぎてはいけない!

奥歯が原因

磨き残しチェックする

奥歯はブラッシングが難しい部位です。そのため、磨き残しができるために、プラーク、虫歯、歯肉炎が原因となり臭くなることがあります。

奥歯の奥が臭い!口臭原因は…歯周病、親知らず、膿栓、膿汁!その対策はこれ

銀歯が原因

古い銀歯を外すと臭い

銀歯(被せもの)が古くなると、支台歯に適合しなくなります。そのため、銀歯と支台歯との境目にプラークや歯石が付くことにも。

プラークが付くと、虫歯や歯肉炎になり臭くなる原因になります。

古い銀歯は口臭を発生します!臭くなる5つの原因と対策

口臭原因

口臭に気づく女性

歯間ブラシが「臭い!」と感じたら、口臭がしていると思ってください。

というのは、歯間ブラシやフロスを使ったときに「卵が腐ったにおい」、「生臭いにおい」がしたら、口臭原因になる揮発性有機化合物が多くなっているからです。

そして、生臭いにおい(メチルメルカプタン)は、歯周病菌がつくる代表的な口臭です。

口臭の主な原因は揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)です。歯周病原菌は、硫化水素より悪臭の強いメチルメルカプタンを大量に産生します。
引用:テーマパーク8020 日本歯科医師会 口臭の原因

歯間ブラシが臭くない場合でも口臭がしていることがあります。口臭原因については、「口が臭い原因は5つしかない?口臭の原因を詳しく解説します」をご参考にしてください。

歯磨き不足が原因

歯磨きができていない

歯磨き不足が原因で歯垢が付いている場合の臭いは、それほど強くはありません。しかし、歯周病の口臭は生臭く強烈ですので、目の前の人であれば口臭に気づくかもしれません。

ですから、「口臭がしているかも」と思ったら、早目に歯科治療を受けるなどの対策が必要です。
口臭がひどい場合は、こちらをご参考にしてください。
⇒ 口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・

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上手に歯磨きが出来ていないと、歯に歯垢が付きます。特に歯と歯の間の隙間、歯周ポケットの中は、歯ブラシが届きません。そのため、磨いたつもりでも、歯垢が残ってしまい歯石ができてしまいます。

(歯垢は)歯の表面に付着する柔らかい堆積物でほとんどが細菌のかたまりです。食べ物の残りかすを栄養とする微生物とその代謝産物からなり、長期間たつと歯石を作っていきます。
引用:日本口腔外科学会 口腔外科相談室 口臭がひどい

そのため、歯糞と言われる歯垢が残ってしまえば口臭が発生するので、口臭をなくすためには「歯磨き」が一番大切です。

歯周病ではなくても、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目にネバネバした細菌の塊が残っていれば口臭が発生する場合があります。
引用:大阪大学歯学部附属病院 口臭で悩んでいるのですが…

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歯周ポケットが原因

歯周病の口臭

歯間ブラシが生臭く感じる時には、歯間の歯周ポケットが深くなっているかもしれません。歯周ポケットができると歯周病菌が増えるため、さらに口臭が強くなります。

歯周病患者の 口臭はメチルメルカプタンの濃度が高くなることがしば しば見られる。
引用:新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔健康科学講座  口臭は歯周病を悪化させる?

歯間ブラシで膿臭くなるのは、食べかす汚れのニオイとは全く異なります。歯周病独特の血生臭いような膿のニオイ。歯ぐきからの出血や膿のニオイがする場合は、歯肉炎(歯周病)である可能性が高いです。

歯周病かもしれないと不安でしたら、歯間ブラシを嗅いで臭いチェックされてはいかがでしょう。詳しくは、『歯周病のチェックは歯間ブラシを使えばわかる!歯間ブラシ歯周病チェック法』をご参考にしてください。

歯間ブラシの臭い対策

歯茎から血を出なくする

歯間ブラシを使ったときに歯茎から出血する場合には、歯科で診てもらうことが大切です。

歯科で診てもらったときに、歯医者さんから「軽い歯肉炎ですから、出血するほうが良いです。」といわれることがあります。

歯ブラシに血がついている

その理由は、血の中に膿が混じっているからです。膿は腐敗物だけでなく歯周病菌などのばい菌が多く含まれているので、膿を出す方が腫れが悪化しないからです。

いいえ、歯磨きを控えるのは逆効果です。歯茎から血が出ているときは、「歯磨きをしたらもっと血が出そう」「刺激を与えると治りが悪くなりそう」という気持ちから、多くの方はブラッシングを控えがちになります。しかし、この判断は正しくありません。歯茎から血が出ているので、歯周病に罹患している可能性があります。歯周病にかかっているとしたら、ブラッシングを控えると逆に進行してしまいます。

引用:東京国際クリニック/歯科 歯茎の出血・膿に関するQ&A

膿を出す方が腫れが治りやすいということなのですが、ケースによってはかえって悪い場合があるので、歯科医師の指導を仰ぐことをおすすめします。

ブラッシングで口臭を予防する

ていねいに歯磨きを行う人

歯周病予防で大切なことは毎日の歯磨きによるケアです。歯科で歯石を取ってもらっても、歯磨きができていなければ、歯周病菌は再び繁殖して歯周病が再発します。

歯周病が気になると、歯周病用の薬用歯磨き粉を使用される方がいます。医薬品ですから歯肉の炎症を抑えることができますが、歯周病を治すことはできません。

このように、歯周病は容易に治るようなものではないということを知る必要があります。

歯周病の原因は歯周病菌です。その歯周病菌の巣になっているのが歯石ですよね。そして、歯周病菌は膿や血に含まれるタンパク質を栄養にして生きているのです。

歯医者さんは、歯石を取り、歯磨き指導を徹底的にするのは何故だと思いますか?

歯科衛生士のブラッシング指導

それは、歯周病の巣(歯石)を取り除き、汚れが着かないようにすれば、歯ぐきは自然と治癒するからです。

徹底的に歯磨きを行うためには、歯間ブラシの使用をおすすめします。歯ブラシだけで歯の間の隙間をきれいに清掃するには限りがあります。そのような時に歯間ブラシを使うと、口臭や出血の予防ができます。詳しくは、『正しい歯間ブラシを使った歯の隙間の磨き方とは?臭いと出血を抑えます』をご参考にしてください。

歯科の定期検診(歯石除去、クリーニング)

歯石を取る歯科衛生士

軽度の歯肉炎であれば、歯科での治療はPMTC(歯石除去と歯のクリーニングなど)で済みますが、中程度になると治療期間も長くなるかもしれません。また、歯周病が進行すれば抜歯することもあるので、歯周病だと思ったら早期に治療することが大事です。

一度歯周病になったら、その後は定期的に歯科検診を受けて歯石除去をしてもらうと良いです。歯垢が付きにくくなるので、歯周病の予防になり膿が出なくなります。口臭を予防するためには、定期検診は大切なことです。

歯磨き剤や歯ブラシの選択

口臭予防歯磨き粉

歯磨きで口の清潔を維持することは、歯周病予防にはとても重要なことです。その時に、歯間ブラシやワンタフトブラシを使用すると、効果的に汚れを取り除けるために歯周病の予防効果が高まります。

歯磨き効果を高めるには、歯ブラシの選択も大事です。そして、歯磨き効果を高めるために最も重要なのは歯磨き粉です。同じようにブラッシングしても、歯磨き剤が違うと清掃効果に大きな差が出ます。

歯周病の予防にお勧めできるのは、効果が実証されているアルカリイオン水の歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」です。アルカリの力がよく汚れを落とすので、細菌の繁殖を抑えることができるからです。

⇒⇒ 美息美人(びいきびじん)が歯周病菌を退治している写真

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歯間ブラシとデンタルフロスの違い

デンタルフロスを使う女性

歯間ブラシとデンタルフロスの違いをご存知でしょうか?

ちなみに、歯間ブラシは始めの写真のように細いブラシが付いています。そして、デンタルフロスは「糸」で磨くようになっています。しかし、歯間ブラシとデンタルフロスは、どのようにして使い分けるのかご存知ですか?

歯間ブラシは、名前のとおり歯間部分を磨くための歯ブラシです。細い束の歯ブラシなので、歯周ポケットが深い場合には、クルクルと回すことで歯周ポケットにたまる汚れを清掃することができます。

デンタルフロスは、歯と歯の隣接部の歯垢を落とすのに適しています。この部分は、通常の歯磨きでは歯ブラシの毛先が入らないために、歯垢が残り歯石が付きます。このことが虫歯や歯周病の原因で多いのです。

歯が隣接する部分に歯石が出来ると歯肉炎の原因にもなるので、デンタルフロスを使うことで予防効果を高めるでしょう。

歯間ブラシの種類

鏡と歯間ブラシで口臭予防

歯間ブラシは、大きく分けると、ゴム系の歯間ブラシとワイヤー系の歯間ブラシがあります。

ゴム系の歯間ブラシは、歯間ブラシを使うのが初めてな方でも、歯肉を傷つける心配がないので安心して使えます。しかし、ブラシがゴムで出来ているため、歯垢除去力が弱いかもしれません。

歯間ブラシに慣れたら、ワイヤー系の歯間ブラシを使用されることをおすすめします。ワイヤー系の歯間ブラシは、ワイヤーの周りに歯ブラシのようにブラシが付いているので、歯垢が良く取れます。

しかし、使い続けるとワイヤーが痛み折れることもあるのでご注意ください。歯間ブラシが使える状態でもワイヤーが痛んでいるかもしれないので、早目に新しい歯間ブラシに交換されることをおすすめします。

デンタルフロスの種類

フロスの使用が難しい

デンタルフロスは、大きく分けると、「巻きタイプ」のデンタルフロスと、「ホルダータイプ」のデンタルフロスがあります。

先ほどご説明したように、デンタルフロスは、歯と歯が隣接している部分の汚れをフロス(糸)で除去するものです。

口で言うと簡単ですが、実際、「巻きタイプ」のデンタルフロスを使って見ると分かりますが、フロスの使用はかなり技術を要します。それでも、毎日使うことで上手にできるようになると思います。

まとめ

歯間ブラシが臭いと困る女性

歯間ブラシが膿臭くなるのは、食べかす汚れが取れたからではありません。歯間部の歯ぐきが歯周病になっているからです。

歯周病は進行する病気です。膿臭い場合には、歯槽膿漏(しそうのうろう)になっているかもしれませんので、膿臭く感じたり出血がある場合には、すぐに歯科で診てもらうことが大切です。

治療によって膿や出血は止まりますが、体調不良や疲労によって何度でも歯茎が腫れることがあります。そうならないように、日頃のブラッシングケアが重要なのです。そして、定期的に歯科検診を受けることもおすすめします。

歯間ブラシを使ったときに、膿臭いにおいが気になる場合には、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」をご使用されることをおすすめします。

【参照リンク・参考文献】
日本歯科医師会 歯とお口のことなら何でも分かるテーマパーク8020
日本口臭学会 口臭と口臭症に関連する用語
日本口臭学会誌 口臭への対応と口臭治療の指針2014
日本口腔ケア学会
日本歯周病学会
日本臨床歯周病学会
大阪大学歯学部附属病院 口臭で悩んでいるのですが…
新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔健康科学講座  口臭は歯周病を悪化させる?

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