
朝起きると、布団に黄色くよだれの痕が付いていたことはありませんか?匂いを嗅ぐとあまりにも臭く、気になってしまいぐっすりと寝られなくなる人もいます。
よだれのニオイが気になるのは、「マスクに付着した唾」「布団に垂らしたよだれ」「キスのニオイ」の時。唾のニオイが臭いとショックですよね。
布団に付いたよだれの臭いは、クリーニングで落とすことができますが、布団によだれの垂れる人は何度でも汚します。ですから、よだれを垂らさないようにすること、そして、唾液自体を臭くないようにすることが大切です。
よだれ(唾液)が臭い時には口臭も強いです。歯に付着している歯垢の中には嫌気性菌が多量にあり、口の中のたんぱく汚れを分解します。その時に、臭い物質(揮発性硫黄化合物)が産生されて唾液中に溶け込んでいます。
虫歯や歯周病になっている時に、唾液が臭くなり口臭が起きるのは、そういう理由からです。ニンニクを食べたから唾液が臭いと勘違いする方がいますが、ニンニクの臭いは時間が経つと消えていきます。
また、唾液分泌が減少すると、唾液がネバネバになり臭いも強くなるのです。よだれが臭い、口臭が強くなった時には、このことを踏まえて対策することが大切です。
今回の記事は、よだれが臭い原因と対策についてお伝えします。是非ご参考にしてください。
この記事の目次
黄色いよだれが臭い
よだれの気になるのは、布団に付いた黄色いシミと臭いですが、どうしてよだれの痕が黄色くなるのかご存知ですか?
唾液の成分は99%以上が水なので、本来ならばよだれは無臭です。ところが、唾液の中には食べかすなどの汚れと多量の細菌が入っています。唾液中のたんぱく汚れを嫌気性菌が食べると、臭いの原因物質(揮発性硫黄化合物)が生まれます。
この臭い物質(硫黄化合物)が布団を黄色くする原因です。そして、布団に付いた唾液が乾くと、臭い物質(硫黄化合物)が気化してよだれ特有のあのニオイを発生するのです。
もうお分かりだと思いますが、よだれが黄色いほどニオイがきついので、口臭もひどい傾向にあります。布団に付いたよだれが黄色い時には要注意です。
よだれ(唾)の臭いを消すために
「口が臭いのでは?」と悩む前に、先ず唾が臭いかどうかチェックすることが大事です。唾液のニオイを調べる方法は、手首を舐め5秒ほど乾かした後に唾液のニオイを嗅ぐと分かります。
唾のニオイを無臭に近づけるために、それぞれのケースの「よだれの臭い原因」についてご説明します。
マスクが臭い
冬になると、風邪やインフルエンザの予防にマスクを着ける人が多くなります。しかし、マスクの欠点は、長時間着けているとよだれ臭くなることではないでしょうか。
どうして、マスクがよだれ臭くなるのかというと、口から吐き出す息がマスクの内側に水滴となって付くからです。ただの水滴だったら臭くないはずなのに、臭くなるのは臭い物質が混じっているからです。
唾液の成分の99%は水ですが、そこには口臭菌が産生した臭い物質も混じっています。臭い物質というのは、揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)VSCのことです。VOCは口臭ガスのことですので、マスクが臭い人ほど、口臭も臭いということになるのでご注意ください。
マスクの臭い対策については、こちらの記事『マスクが臭い!スプレーの効果は?マスクをして口臭対策はできるか?』をご参考にしてください。
キスが臭い
キスをした後、顔からよだれの臭いがすることがあります。もしかしたら、あなたのキスで相手の顔が臭くなっているかもしれないと考えたら怖くないですか。
キスが臭くないかどうかを調べる方法は、かんたんです。ご自分の手をなめて乾かしその臭いを嗅いでみてください。
多少誰でもよだれの臭いはしますが、その臭いが異様な臭いがしていたら問題です。その場合は、マスクの時と同じように、唾液の中に口臭菌が作り出す揮発性硫黄化合物VSCが多量に含まれています。
朝起きたときに安心してキスができるようにするには、次のようにしてはいかがでしょう。
- 前日、ニンニクなどニオイの強い食べ物を食べないようにする。
- 就寝前には、念入りに歯みがきを行なう。
- コップ一杯の水を飲む。
- 朝起きたら直ぐに歯みがきを行なう。
コップ一杯の水を飲むこれらを守るだけで、いつもよりも口臭を抑えることができるかもしれません。でも、確実に口臭を予防するには、普段からの努力が必要です。
布団がよだれ臭い
布団や枕がよだれ臭いと困っているご主人(奥様)が多いです。布団や枕がよだれ臭くなるのは、よだれが着くからです。
布団や枕の唾のニオイを消臭する方法は、酸素系漂白剤を使うのが手っ取り早いです。(ただし、塩素系漂白剤は色落ちや生地を傷付ける。)よだれのニオイを良く落とすのは、重曹水です。歯ブラシに重曹水を付けて軽くたたくようにします。
寝起きによだれが出る人の特徴は、口呼吸やいびきをしていることです。寝ているときに、口を開けているため、口からよだれが垂れる。
当然といえば当然ですが、じつは、この口呼吸が問題なのです。
口呼吸をしていると、口腔内や喉が乾燥するため細菌が増えやすく、舌苔(ぜったい)や膿栓(のうせん)が良くできます。膿栓(のうせん)が出来ると膿汁(のうじゅう)もできやすくなります。
舌苔(ぜったい)についてご存知ない方もおられるかもしれませんが、舌の表面に白い(または黄色)のコケのようなものが付いている状態をいいます。
口臭原因の8割以上が舌苔(ぜったい)とも言われているので、舌苔ができないようにしないと、口臭は予防できません。
舌苔については⇒⇒『舌が白いと口臭が発生します。舌苔を取り除く7つの方法とは?』
そして、よだれが黄色くなるのは、この膿汁(のうじゅう)が原因です。それだけではありません。口臭もこの膿汁(のうじゅう)が原因になります。
膿栓については⇒⇒ 膿栓、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?
口呼吸やいびきをしていなくても、ドライマウスの場合には舌苔や膿栓・膿汁ができるかもしれません。
寝ている間は、だれでも唾液の分泌が減少するものですが、ドライマウス症の場合には唾液の分泌が少なくなり、口が乾き細菌が増殖します。
そのため、黄色いよだれになり口臭も発生します。さらに舌苔(ぜったい)があると、細菌が増殖しやすくなり口臭が強くなります。
歯磨きしても口がネバネバする原因8つ!唾液の粘つき改善方法はこれ!
よだれの臭い対策
よだれが臭くないようにするには、一つはよだれを垂らさないようにすること。そして、もう一つは、よだれ自体が臭くないようにすることです。
寝ている時によだれを垂らさないようにすれば良いのですが、これって難しいことかもしれません。簡単にできれば良いのですが。
就寝前の歯磨きが重要
よだれが臭くならないようにするためには、できる限り唾液中の細菌を減らすことです。口中細菌が増えると唾液が臭くなりますが、歯磨きをていていに行うことで唾液を臭くないようにすることができます。
細菌が最も増えるのは、日中ではなく夜寝ている間です。ですから、効果的に細菌を減らすためには、寝る前に歯磨きを行うことが大事です。
しかし、人は眠気に負けてしまい、寝る前の歯磨きはいい加減になることが多い。このことがよだれを臭くする原因になります。それだけではなく、朝起きたときに口が粘つくとか口臭がひどくなるのも、就寝前の歯磨き不足が原因になっています。
ですから、よだれに臭いを改善したいのであれば、一番に行ってほしいのは、眠くても寝る前には時間を決めてていねいに歯磨きを行うこと。そして、もう一つ、その時に、喉のガラガラうがいを行うこともおすすめします。喉うがいは、よだれ対策の効果をかなりアップすることができるので、是非お試しください。
口臭原因については⇒⇒『口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』
口呼吸の改善
寝ている時によだれを垂らす人の場合、口呼吸かいびきをかいているかのどちらかです。
【口呼吸チェック】
- 無意識に半開きになる。
- イビキをかく。
- 唇がカサカサ乾燥する。
- 口が「へ」の字の形。
- 唇を閉じると下アゴに梅干ができる。
- 前歯が出ている。
出典:トオル歯科クリニック
よだれを垂らさないようにするためには、意識的に口呼吸を鼻呼吸に変える必要があります。健康上も鼻呼吸のほうが良いといわれていますし、睡眠時無呼吸症候群があると危険です。お医者さんに相談されたり鼻呼吸のトレーニングをされてはいかがでしょうか?
口呼吸の対策としては、
- 口にテープを貼る(口呼吸の改善テープが市販されています。)
- 口呼吸を改善するためのマウスピースをはめて寝る(歯科医院で作ってもらうことができます。)
口呼吸の治し方(あいうべ体操)
1.「あー」と口を大きく開く。
2.「いー」と口を大きく横に広げる。
3.「うー」と口を強く前に突き出す。
4.「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす。1度に行うのは10回程度として、1日30回以上をを目標に毎日続けてください。 ただし無理のない程度で行ってください。 顎関節症の人やあごを開けると痛む場合は、回数をへらすか、「いー」「うー」のみをくり返してください。 この「いー」「うー」体操は、関節に負担がかからないため、何回行ってもけっこうです。
出典:トオル歯科クリニック
疲労時には要注意
仕事などで体が疲労すると口呼吸になりやすく、よだれの原因になります。また、飲酒が過ぎた時にも、いびきや口呼吸になる人が多いことが分かっています。
このような時は、寝る前にしっかりと歯磨きをして、水分も多く摂取するようにしましょう。
まとめ
私のように、口呼吸やいびきが直らない人の場合には、喉に細菌が増えないようにすることが重要です。
口呼吸をしているので、細菌が侵入してくるのは仕方ないかもしれませんが、喉で細菌が増殖しないようにすれば良いのです。
喉や口内の状態を清潔に保つことができれば、膿汁(のうじゅう)や膿栓(のうせん)ができることもありません。もちろん、唾液が臭くなることもなくなります。
それどころか、喉からの口臭もなくなります。
嘘だと思いますか?
本当です。実は、私が臭かったよだれを改善したのが、この方法だったからです。私の場合には、口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水でうがいを行うことで改善できました。
朝晩の歯磨きにもアルカリイオン水を使用していますが、他の人と違うのは、睡眠前にアルカリイオン水で喉のうがいを行っていることです。
睡眠前に、喉と口内の細菌を洗い流し限りなく減らすことによって、睡眠中に細菌が増える数を抑えることができます。
だから、朝起きた時も口がスッキリして口臭も感じません。
あまりにも簡単に良くなったので、その後、美息美人(びいきびじん)のお客さまにもうがいをお勧めするようになったのですが、使われたお客さまもよだれのニオイから解放され同じように喜ばれています。
もし、よだれが異様に臭いのでしたら、口臭も心配かもしれません。そんなことのないように早めに予防されてはいかがでしょう。
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