
舌の白い(舌苔)が取れない時の治し方
「何をしても舌苔が取れない!」と困っている方が多くおられます。あなたはいかがでしょう?
一般的な舌苔の取り方といえば、舌ブラシなどを用いて舌を磨く方法です。歯磨きついでに歯ブラシで舌磨きをする方もおられますよね。
もしかすると、あなたも「白い舌」を綺麗にするために、毎朝毎晩、舌磨きを行っているのではないでしょうか。それで、舌磨きで舌が綺麗になったでしょうか?
それほどていねいに舌を磨いても、舌苔が取れないのはどうしてだと思いますか?それどころか、舌磨きもしないのに舌がピンクな人がいます。これって不思議ですよね。
実は、綺麗な舌を持つ人と舌が白い人にはある違いがあったのです。この原因を知ると、今まで改善できなかった真っ白な舌でも、ピンクの舌になるかもしれません。
今回の記事は、舌が白くなる原因と舌苔の取り方についてお伝えさせていただきます。舌苔が取れ舌が綺麗になると口臭も改善されるので、ぜひご参考にしてください。
※この記事は、オーラルウェルネス歯科医院 院長ファストロ滋子医師により監修を受けた記事です。
オーラルウェルネスクリニックへのお問合せ先 https://oralwellness.jp/
この記事の目次
舌が白い、口臭がする!
舌が白くなり、周囲に口臭がしていないだろうかと心配されている方が多いのですが、あなたも舌が白いために不安を抱えていませんか?
私のところへは「舌が白い」ことでのご相談がたくさんきます。その中から一部ご紹介しますので、ご参考にしてくだされば幸いです。
「口臭は未だに改善されません。何をやってもだめです。舌からのドブ臭がすごいです。舌を伸ばすと臭いがぷんぷんします。自分でもはっきりわかります。
⇒⇒ 口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・
舌磨きも効果無しです。腎機能・肝機能共に問題ありません。お医者さんからは抗うつ剤を処方されました。当然臭いは軽減せず、自臭症だったらどれほど楽かと思う日々です。」
この時ご相談者はかなり落ち込んでいましたが、その後、私がアドバイスした「舌苔を改善するための方法」を7日間続けられたのです。その努力の結果、今まで治らなかった白い舌が少し綺麗になったとのご報告がありました。そのメールがこちらです。
「おかげさまで舌苔は厚みが取れ薄くなり、何色といったら良いのか分かりませんが白から灰色?みたいな色に変わりちょっとピンクの舌肌が見えてきたような感じがします。」
これだけ悩みの種だった舌苔と口臭が、この後、奇跡的に改善の方向に進んだのです。この方の治った理由と方法をあなたにもご紹介したいと思います。
この方のように、舌が臭い場合は、こちらの記事「舌が臭い、口臭がするそれは舌苔が原因です。舌苔を取り除く方法とは?」をご参考にしてください。
舌が白いのは舌苔(ぜったい)です
一般的に舌が白くなって苔(こけ)ができたようなものを舌苔(ぜったい)と言います。写真のように舌が汚れた感じになるので、口を開けるとすぐに分かります。
舌が白いと、会話するときも手で口を隠さないと恥ずかしいと思うのではないでしょうか。
舌苔(ぜったい)は、舌に苔がはえたようなものをいいます。舌苔は、細胞のはがれ落ちたものや食事カスなどのたんぱく質の汚れに細菌が繁殖して出来るので、舌にしっかりくっ付いています。
舌苔の色は白いことが多いのですが、喫煙や口腔の衛生状態によって舌苔の色は黄色や茶黄色になることがあります。
舌苔が慢性化している場合は要注意です。次の写真は、舌に溝ができて舌全体が白くなっています。舌に溝ができる症状は、先天性のものと後天性のものがありますが、口腔乾燥がひどいと溝ができやすいです。
口腔乾燥の原因の多くは口呼吸と唾液量の減少によるものです。口腔が乾燥することへの対策を行わないと舌苔が慢性化するので気をつけてください。
他にも、舌が白くなるのは、疲労やストレスで免疫力が低下することが原因になることが多いです。このような場合は、睡眠を十分にとり体を安静にすることで舌苔が治るのでご安心ください。
舌苔が治らない時は体に異変があるというサインです。風邪や胃腸障害が原因のこともありますが、ストレスが影響し舌苔が出来ているケースが多いです。この場合、舌苔ができたまま放置しないで、健康診断を受けるとかストレスの発散をされてはいかがでしょう。
綺麗な舌
「綺麗な舌になりたい」と訴えられる方がいます。でも、綺麗な舌ってどんな舌かご存知ですか?
もしかすると、真っ赤な舌だったり、ピンク、ピンクしている舌を想像しているのではないでしょうか。しかし、綺麗な舌の色というのは、みんなが想像しているような舌の色ではないかもしれません。
綺麗な舌の色は、写真のようにピンクの舌の表面に薄っすら白い膜が張っている感じの舌です。このような舌が健康的で綺麗な舌ですので、覚えておいてほしいです。
そうでないと、舌が綺麗になってからも「舌苔が取れない」と思ってしまうからです。あまり、ピンクの舌に戻ることにこだわると、それがストレスとなり舌苔の原因になることもあるので、気をつけてくださいね。
舌苔が出来、白くなっている舌からピンクの舌に戻す方法は、こちらの記事「舌が白い人が元のピンクに戻す方法とは?32,000人が実践」をご参考にしてください。
健康的な舌
健康な人の舌は、薄らと白い色(淡紅色)をしています。そして、舌乳頭が短く舌背は唾液で湿っているのが正常な状態です。
舌が薄っすらと白く見える理由は、舌の色はピンクに近いのですが、舌の表面が角化した糸状乳頭(しじょうにゅうとう)でおおわれているからです。
糸状乳頭は、食事などでこすれることですぐに角化を起こし先端が白くなります。そのため、正常な舌は薄らと白くなります。
ところが、この舌乳頭の角化を舌苔(ぜったい)と間違える人が多いようです。歯科医でも角化と舌苔を見間違えることがあるほどですので、素人の私たちが見間違えるのは仕方のないことかもしれません。
角化によって舌が白くなるのは自然であり、これぐらいの舌の色では口臭には影響しないのでご安心ください。このことを理解していないと大変な間違いをおかすことになるかもしれませんよ。
間違いとは、舌磨きのことです。正常な舌を見て「舌が白くなっている!」と不安になってしまうと大変なことになります。舌を綺麗にしようと舌磨きを行うことによって本当に舌苔ができるかもしれないからです。
美息美人(びいきびじん)のうがいで、「慢性的に舌が白くなっています。助けてください!」なんてことがないようにしませんか。
舌苔(ぜったい)が取れない
舌苔がとれなく、舌が白いまま治らないと嘆いていた20代前半の女性からのご相談をご紹介します。
「舌苔がなくなりません。食べ物を食べるとすぐに舌が真っ白になり口が臭くなります。パイナップルを食べると舌苔が取れると聞いたので、普段から食べるようにしています。食べたその時は舌がピンクになりますが、時間がたつとやっぱり舌が白くなっています。
はちみつや、ヨーグルト、ココナッツ油など舌苔を取る効果があるといわれているモノを色々試してみましたが、どれも効果がありませんでした。
ネットで調べていると、白湯が舌苔除去に良いと載っていたので飲んでいますが、私の舌は白いままです。私の舌苔は治らないのでしょうか?」
このように舌苔ができて悩まれているのは、この女性だけではありません。私のところへは毎日相談があるのです。もしかしたら、この記事を読まれているあなたも同じ悩みを持っているのでは?
舌が白いと、人前で話すことに気が引けますよね。それは、誰かに汚い舌を見られたらどうしようと思うからではないでしょうか。もちろん、舌が白いと口臭が強くなるので周囲の反応が気になるかもしれませんよね。
舌苔(ぜったい)は細菌と汚れが固まってできたものなので、見た目が悪いだけではなく、口臭の一番の原因になります。
だからでしょう。「私の舌苔は取れるでしょうか?」という悩み相談が毎日のようにあります。人によっては、「毎日、舌を磨いているのにきれいになりません。」という方もおられます。
⇒⇒ 舌磨きは絶対にしてはいけない!なぜなら口臭をひどくする原因だからです。どうしたらいいかというと・・・
多分、一日も早く白い舌をきれいにしたいのだと思います。だから、このように切羽詰まった相談が多いのかもしれません。
もし、今このブログを読まれているあなたも同じように、「舌が白い!舌苔が取れるのでしょうか?」と不安を抱いているのでしたら…
ちょっと待ってください!
直ぐにでも「白い舌をきれいにする方法がありますよ!」とお伝えしたいのですが、あなたの舌苔(ぜったい)が治らない原因を調べないと間違った方向に行ってしまうかもしれません。
そうならないように、先ずは舌苔が取れない理由について理解してくださいね。
白い舌が治らない理由と対策について詳しくは、「白い舌が元に戻らない理由は6つあった。その解決策とは?」をご参考にしてください。
舌が白くなりノイローゼになりそう
舌が白くなり悩まれていたお客さまからの相談内容をご紹介します。もしかすると、あなたと共通する点があるかもしれません。
東京都 もも様(30代女性 接客業)からのご相談内容
接客業をしているため、普段から口臭を気にしています。ところが、3年前から口臭がするようになりました。
ある日、鏡をのぞくと舌が真っ白くなっていることに気が付きました。舌苔(ぜったい)が口臭の原因だと思い、それから、舌ブラシを買って磨いていますが、きれいになりません。
朝は特に舌が白く、口臭チェッカーで測っても2~3あります。仕事中は、自分では臭いが分からない(舌も分からない)ので不安です。
お客様の会話が自分のことを言っている気がして、ノイローゼになりそうです。
私のような舌でも、治りますか?
今まで明るい性格だった人でも、舌苔(ぜったい)ができ舌が白くなると、性格が暗くなることがあります。その理由は、舌が白くなったことで、「口臭で周囲に迷惑をかけているかもしれない。。。」と自身を責めてしまうのかもしれないからです。
それだけではありません。「口の中を見られたら恥ずかしい」と、大きく口をあけて笑うことができなくなるかもしれません。舌苔で舌が真っ白くなり、お友達と会話ができなくなった方もおられます。舌苔ができると、このようにすべてが消極的になることさえあります。
ところが、
毎日喫煙をしているのに、きれいな舌の人がいますよね。これって、不公平ではありませんか?
そういう人を見ると、「どうして自分だけ舌が白いの?」と、自信がなくなるかもしれませんね。
でも、舌を磨いても舌苔(ぜったい)が消えないのは、何らかの原因があるからです。その原因が分かれば、解決策が見つかるかもしれません。
舌苔が取れない理由
舌苔が改善しないと悩まれている人が多いです。そして、舌苔を取るために努力をされているはずなのに、一向に舌が綺麗にならないのは何故なのでしょう?
舌磨きでは舌苔は取れない
もしかすると、舌苔を取る方法が間違っているかもしれません。このように言うと、「毎日、舌ブラシで舌磨きをしている。」と反論されるかもしれません。
ところが、この舌磨きが良くないと知ったら、ショックですよね。一般的に考えると、舌に汚れがあると、ブラシで舌を磨くと舌苔は取れると思うはずです。
でも、一度でも舌磨きをした経験があれば分かると思いますが、舌磨きをしても完璧に舌苔を取ることはできなかったのではないでしょうか。
それどころか、舌苔を取ろうと舌をゴシゴシこすると、舌乳頭が毛羽立って白い舌が目立つようになりますよね。
このように舌苔が取れないのは、舌の上にぽつんと舌苔が乗っているのではなく、舌乳頭の先端が角化し「苔状」になっているからです。
舌と舌苔が一体化した状態が舌苔なので、舌苔を完全に取ろうとすれば、舌乳頭の先を削り取ることになります。
だから、「舌苔が取れないから」と無理にゴシゴシと舌を磨いていると、舌が傷つき舌苔が慢性化することになるのです。
歯磨きしても舌苔は取れない
歯磨きを人一倍ていねいにしているのに、舌苔が良くできると嘆いている方がおられます。歯磨きをして口腔を清潔にしているはずなのに、どうして舌が汚れるのでしょう?不思議ですよね。
確かに、歯磨きを行えば歯はきれいになります。でも、舌をきれいにしない限り舌苔は取れないのは当然かもしれません。
それどころか、歯磨き粉に含まれている合成界面活性剤などの刺激成分が影響して舌苔ができやすいと言われています。
その理由はこうです。舌苔が出来る人に多いのは口腔が乾燥する体質です。そのため、歯磨き粉を使うと、刺激成分が舌粘膜に付着したままになります。
歯磨き粉の使用によって舌苔が出来やすくなっていることがあるので、口腔乾燥の人はご注意ください。
歯磨き粉の使用がダメな理由について詳しくは、「舌磨きは歯磨きでやってはダメ。コットンにあるものをつけて磨く方法とは?」をご参考にしてください。
舌の奥の舌苔は取れない
「舌苔が取れない」と嘆かれる人に多いのが、「舌の奥の方だけ舌苔ができる」です。
一般的に舌苔は、舌の前方よりも奥の方に良くできます。舌の奥は舌磨きをするわけにもいかないので、舌苔が取れないのだろうと思っていませんか?
そのような理由で、舌の奥に舌苔が残っているわけではありません。
実は、舌の奥(舌の付け根)には、舌根扁桃(ぜっこんへんとう)という組織があります。舌根扁桃からは、粘液(免疫物質)が分泌されているため、舌の奥には細菌の死がいが痰のような粘液に絡まれて付着します。(※膿汁のうじゅうと呼んでいます。)
この粘液に細菌が繁殖しているため、舌の奥には舌苔ができやすいのです。ですから、舌の奥の舌苔を取る(舌苔をなくす)ためには、喉を清潔に保つ必要があります。
舌苔(ぜったい)が臭いから口臭になる
舌苔(ぜったい)が口臭原因になっているかもしれないと不安になっていませんか。
結論から申しますと、「舌苔(ぜったい)が口臭原因」の可能性は6割を超えます。これは、日本歯科医師会のサイトでも、「口臭の6割以上が舌苔(ぜったい)から発生している」と発表されているので、ほぼ間違いないでしょう。ほぼと言うのは、歯科医師や大学によっては「口臭原因の7割が舌苔」という意見もあるからです。
ですから、口臭を治したい場合には、まず舌苔を疑ってみるのが良いでしょう。舌が白くなくピンク色であれば、口臭の原因は他にあると考えるようにすると良いです。口臭原因について詳しくは、こちらの記事『口臭がドブ臭でもアルカリイオン水うがいで取れるのか?実際にやってみた結果・・・』が参考になります。
舌苔の臭いを消すためには、まず舌苔について知ることが大事です。舌苔が臭い理由が分かれば治し方も分かってきます。
舌ブラシで磨いても取れない憎い舌苔。この舌苔(ぜったい)って何だと思いますか?舌苔(ぜったい)をただの舌の汚れと思っている人がいますが、それなら、どうして舌磨きをしても汚れが取れないのでしょうか?それに、舌の汚れ程度なら、歯磨きやうがいで口臭はしなくなるはずですが、そんなことはありませんよね。
舌苔(ぜったい)が口臭原因になるのは、次のような理由からです。
舌苔(ぜったい)は、食べかすやはがれ落ちた細胞に細菌が集まってできた固まり「プラーク」です。舌苔のプラークは、歯垢と同じ種類のものですのでVSC(揮発性硫黄化合物)の臭いがします。舌苔から臭うVSC(揮発性硫黄化合物)は大きく分けると、次の3つの臭いが混じったものです。
- 硫化水素:硫黄温泉の臭い
- メチルメルカプタン:玉ねぎが腐った臭い
- ジメチルサルファイド:にんにくの臭い
舌苔から発する口臭は、これら3種類の臭いが混じり合っているので、下水臭がする、ドブ臭がする、うんこの臭いがします。臭いには個人差がありますが、どれもひどい口臭で周囲に迷惑をかけているかもしれません。舌苔が出来ていれば口臭にご注意ください。
舌苔のプラークを顕微鏡で見るとこの写真のようなイメージです。
舌苔の中には、こんなに多くの細菌が。口の中にはたくさんの細菌がありますが、とくに舌の表面には細菌が多くあります。舌苔には約5000億個の細菌があると言われています。すごい数なので、どれほど細菌が多いのか検討がつかないと思いますが、口中と肛門(こうもん)の細菌の数を比べると、「お尻より口の中の方が汚い!」といわれるように、肛門よりも口の中の方が断然細菌数が多いのです。
ですから、舌苔が臭くなり口臭がするのは当然かもしれませんね。それだけ、口の中は汚れています!正確には口というよりも舌苔で口の中が汚れているのですが。
口内組織の中でも、舌の構造は特殊なつくりになっています。歯ぐきや頬とは違い、舌の表面はツルッとしていないですよね、舌はザラザラとしていて、じゅうたんのようです。
舌の皮膚を広げると、元の面積より何倍も広くなります。これは、味覚と触覚を敏感に感じられるように進化したからだと言われています。ところが、舌のザラザラとした構造が舌に汚れをたまりやすくするなど細菌が集まる原因になります。
舌にある細菌は、たんぱく汚れを分解して口臭物質を作ります。だから、舌を指で触って嗅ぐと臭い!
だからといって、過剰に心配しないようにしてください。舌苔の臭いは誰でもあるものですからご安心ください。気を付けないといけないのは、舌苔が厚く真っ白(又は黄色)でひどい臭いがしている場合です。そのような場合には早目の対策が必要です。
舌が臭い場合の対策については、『舌が臭い、口臭がするそれは舌苔が原因です。舌苔を取り除く方法とは?』をご参考にしてください。
舌磨きが舌苔を慢性化させる
舌苔が出来ているから舌苔を取るために舌磨きをするのが一般的な考えですよね。でも、中には舌苔が出来ていないのに「舌が白くなったら嫌だから」と、舌苔予防のために舌を磨く人がいます。
ところが、この舌磨きが舌苔の原因になっていると知ったらどうしますか?
舌磨きをすると、デリケートな舌乳頭を傷付けばい菌が増殖します。ばい菌が増えると舌苔も増える。すると、今までよりもっと舌磨きをしなければいけなくなります。
この舌磨きの悪循環が、舌苔の慢性化を招いているのです。
「舌苔が取れない」と困っている方のほとんどの人が、「舌が白いので仕方なく舌磨きをしている」と答えられますが、どこかで舌磨きを断ち切らない限り、舌苔は改善できないかもしれません。
このように自信を持って言えるのは、「舌苔が治らない」一番の原因が舌磨きをしていることだからです。ですから、舌苔の慢性化を断ち切るためには、舌磨きをやめないといけません。
舌苔(ぜったい)が出来た時の症状
舌苔(ぜったい)ができると、舌が白くなったり黄色くなるので嫌なものです。だから、舌磨きをする人が多いのですが、あなたも舌磨きを行っていませんか。
でも、舌磨きをしてもキレイにならないのはどうしてだと思いますか?
もし、舌磨きをしているのなら、今日から舌を磨くのはやめてください。そうでないと、舌苔(ぜったい)はさらに悪化するかもしれないからです。舌苔ができると、口を開けた時の見た目が悪いだけではありません。
舌苔(ぜったい)が悪化すると、口臭がひどくなる、異常に舌が乾く、舌がピリピリと痛む、口が苦い、味覚障害を起こすなどの症状を起こすことにつながるのでご注意ください。
舌が白くなる
舌苔(ぜったい)ができると舌が白くなるので、鏡を見て舌が白かったらショックですよね。会話中に白い舌を見られるのが恥ずかしく、大きく口を開けられなくなるかもしれません。
それだけではありません。舌苔ができると口臭が発生します。舌苔によって口臭がひどくなり、楽しく会話することができなくなった方もおられます。
引きこもりにならないためにも、口臭がひどくなる前に舌苔をなくすことをおすすめします。
舌に白いブツブツがある
舌苔がある患者様からのご相談で「舌に白くブツブツがあるのですが、これは何ですか?」と聞かれることがありますが、このブツブツは誰にでもあるものです。舌のブツブツは、茸状乳頭(じじょうにゅうとう)というものです。
引用:アロマテラピー学習ブログ
舌の上は薄っすら白い糸状乳頭で覆われていて、その間にぽつぽつと赤い茸状乳頭が立っています。茸状乳頭は糸状乳頭より大きいため、舌苔ができると、白い舌の上にブツブツと赤い茸状乳頭が目立つようになります。
そのため、「舌の病気ではないだろうか?」と不安になる方がおりますが、舌のブツブツは誰でもあるものなのでご安心ください。
茸の様な形状をなし、舌背に広く分布するが、その数は糸状乳頭よりははるかに少なく、白い糸状乳頭の間に所々に赤い丸い頭を見せている。表面の上皮(重層扁平上皮)が角化していない為、下の血液が透けて見える為、赤く見える。
引用:アロマテラピー学習ブログ
舌が黄色くなる
舌が黄色くなる原因は、2つあります。一つの原因はタバコです。
喫煙者の舌が白く(または黄色く)なる原因は、たばこに含まれる有害なタールとニコチンが口腔内の血行を悪くするからです。血行が悪くなると、唾液の分泌が減り、舌苔(ぜったい)が出来やすくなります。このような厚い舌苔(ぜったい)が出来ると、食事をした後いつまでも、食物のニオイや味が続きます。
そして、舌苔にニコチンやタールの色が付き舌が黄色くなります。
舌が黄色くなるもう一つの原因は、扁桃(へんとう)から分泌される膿汁(のうじゅう)です。膿汁(のうじゅう)は、乾燥し固まると膿栓になるので口臭原因になります。膿汁・膿栓について詳しくは、『膿栓の取り方、臭い玉が簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?』をご参考にしてください。
膿汁(のうじゅう)は、ばい菌の集まりで、普通は透明や白色の痰のようなものなのですが、ばい菌が増えると黄色や茶色の液になります。その色が舌苔(ぜったい)に付き黄色くなります。だから、舌の奥にできた苔(こけ)は黄色いことが多いですよね。
舌苔の色は、白いものは非炎症性の代謝の悪さからくるもの、黄色いものは色素の沈着をのぞくと、炎症性の舌苔が考えられます。黄色い着色物の正体については解明されていませんが、嫌気性菌が作り出す副産物や食物由来の色素ではないかと思います。
引用:ほんだ歯科 Dr,HONDA口臭バイブル 舌と舌苔について
舌が痛い
舌苔(ぜったい)ができている人が、「舌が痛い」と訴えることが多いです。これは、舌苔ができる場合のほとんどが口腔が乾燥しているからです。舌がからからに乾くと舌がひりひりしたり、味覚障害になることもあります。
舌は胃腸などと同じようにデリケートな粘膜からできています。健康な場合には、舌の表面は唾液で保護されているのですが、乾燥することで、ヒリヒリと痛みを感じるようになります。
しかし、舌の痛みを訴える人で多いのは、実は「舌の磨きすぎ」によるものです。舌苔を取ろうと一所懸命に舌を磨いたところ、舌の粘膜が痛んでしまったというケースが多いです。
このように舌が痛いときは、舌を磨いてはいけません。舌苔のやさしい取り方については、こちらの記事『舌磨きは歯磨きでやってはダメ。コットンにあるものをつけて磨く方法とは?』をご参考にしてください。
唾液が粘つく・口が乾く
舌苔(ぜったい)ができる人の特徴は、唾液が粘つくことと口が乾くことです。口がネバネバする、舌がパサパサ乾くことで不快感を持っている人が多いです。更に口の不快がストレスとなり心身に異常を及ぼすこともあるので、舌苔を根本的に治すことが大事です。
体質的なことが舌苔の原因になっていることがあります。それは、ドライマウスです。口呼吸や唾液の減少が原因で口腔が乾燥すると舌苔ができます。ドライマウスの場合には舌苔が治りにくく厄介です。
口が乾く原因は色々ありますが、主な原因は次のことが多いです。
- 加齢
- ストレス
- 緊張による
- 口呼吸
- 糖尿病などの疾患
- 薬の副作用
- シェーグレン症候群
これらのことが原因となると唾液の分泌が減少し口内や喉が乾燥します。
引用:口が乾くドライマウス症の原因と対策8つ
だからといって、舌苔が出来て舌が白いままで良いでしょうか?
良いはずがありません。舌苔があると口臭が強くなります!そのことがあなたにとって一番の問題かもしれません。
それに、舌苔があり舌が白いということは、たとえ健康そうに見えていても、どこかに悪い所があったり、そうでなくても悪くなる兆候です。
体の免疫力が低下すると、すぐに表れるのが舌苔だからです。舌が白くなり、唾液がネバネバする、口が乾くなどの症状が続く場合には健康診断を受けるなどされてはいかがでしょう。
舌苔のセルフチェック
「舌が白い」といっても、人によって色も違えば、その状態も様々。それに、原因も違います。先ずは、舌の状態をチェックされてはいかがでしょう。
一時的な舌苔(ぜったい)
薄っすらと白い苔が全体をおおっている感じの舌苔(ぜったい)
上の写真のように舌が白くなっている場合は、一時的に白くなっているだけなのでそれほど心配する必要はありません。このような舌苔ができる原因の多くは、免疫力の低下によるものです。
【免疫力が低下する原因】
- 風邪、病気
- 疲労
- ストレス
- 睡眠不足
- 暴飲暴食
- 偏食
舌苔(ぜったい)は暴飲暴食したり、睡眠不足をしてしまうことで簡単にできます。そのような場合の舌苔は、疲れなどで免疫力が低下したことによって出来た一時的なものですから、十分休養し体力をつけると直ぐに舌苔が改善できます。
他にも、歯肉炎や虫歯によって口内環境が著しく悪化した時にも舌苔ができ舌が白くなることがあります。
写真では真っ白く見えるかもしれませんが、貧血や冷え性の人は元々舌の色が白いことが多いです。また、この程度の舌苔でも、舌全体が白いのでご本人は気にされると思いますが、舌粘膜が透けて見える程度しか苔はついていないのでご心配ありません。
軽度の舌苔(ぜったい)
舌の中央部から奥にかけて白く苔が出来ている状態。
軽度の舌苔ができる原因は、先ほどの一時的な舌苔と同様に免疫力の低下が影響しているかもしれません。仕事が忙しいとか、人間関係が複雑でストレスが解消できない毎日を過ごしていると、慢性的に舌苔ができた状態が続くことがあります。
他にも、口呼吸や歯周病などで常に口腔環境が悪い人の場合も、軽い舌苔が治らないで続きます。「朝舌磨きをしても午後には舌苔が出来ている。」という方もおられますが、これは、根本原因が解決していないので、舌苔が再発するからです。
また、軽度の舌苔には、このようなケースもあります。写真では舌の前方部分はピンク色できれいです。ところが、縦に溝が出来ています。溝が出来ている舌のことを溝状舌(こうじょうぜつ)といい、先天的なものと後天的なものがあります。
溝状舌はドライマウス症で舌が乾く人に出来やすいのですが、お酒を飲んでいびきがひどかった翌日には舌が乾燥し溝ができることもあります。このように、舌は乾燥することで簡単に溝が出来ます。ところが、舌の溝には汚れがよくたまり、舌苔(ぜったい)が出来る原因になります。
舌に溝ができたときには、歯磨きや舌清掃を丁寧にし口腔内を清潔にすると、早く舌をきれいにできます。
軽度の舌苔で多いのは、舌の奥のほうだけ舌苔ができるケースです。舌の奥だけが白くなっているのは、舌の奥や喉に細菌が増えるからです。
扁桃腺炎などで喉に細菌が増えていることもありますが、鼻汁が喉に落ちて細菌が増えることもあります。他にも、膿栓・膿汁や逆流性食道炎などで舌の奥に細菌が増えると舌苔ができます。
舌の奥に舌苔ができやすい理由は、舌の根本には舌根扁桃(ぜっこんへんとう)という免疫を分泌をする組織があり、細菌の死がいをからめたネバネバした膿汁が舌の奥にできやすいからです。
舌のふちに歯型が付いている
舌に歯型が付いている場合には、舌が白くなりやすくなります。
普通、舌は上顎の歯ぐきにくっつくように保たれます。ところが、加齢などによって舌の筋肉が衰え、舌の動きが少なくなりだら~と垂れると、上顎の歯の型が舌につくようになります。(低位舌といいます。)
舌を動かすことが少なくなると、唾液腺への刺激も減るために唾液の分泌が減る。その結果、舌が白くなります。
低位舌になると舌が白くなりやすい理由は、もう一つあります。それは、口呼吸になるからです。
低位舌の人の場合、舌が気道を圧迫するため、鼻呼吸をするのがかんたんではなくなります。そのため、自然と口呼吸に。睡眠時に口呼吸をしていると舌が乾くので、舌苔(ぜったい)が出来るというわけです。
舌に歯型が付いている人の場合は、口呼吸になっているかもしれません。ご注意ください。
口呼吸の場合には、横向きに寝ると良い。
頭を横向きにすると、舌で気道を狭くするのを防ぐことができます。背中の片側に枕をはさむと横向きになりやすいです。
【低位舌の改善方法】
舌を動かすことが少なくなると、唾液腺への刺激も減るために唾液分泌が減少します。その結果、舌が白くなります。
出典:心身健康
舌の歯型を治すには、舌を動かすトレーニングが有効です。上の写真のように舌を上顎に付ける訓練を行うのも良いです。
低位舌が改善されると、舌もきれいになっていくことでしょう。
中程度の舌苔(ぜったい)
引用:祥泉鍼灸整骨院 舌で体の状態を知る
このような舌苔ができていると、カレーライスを食べると舌が黄色くなります。また、これほど舌苔があると、喫煙者の場合やコーヒーを良く飲む人では舌が茶色くなり、牛乳を飲むと牛乳の腐ったニオイがすることがあります。
これは、舌苔(ぜったい)がスポンジ状だからです。舌苔の構造によって、食べ物の色素やニオイ物質が付着しやすいのですね。
だから、食後に舌が黄色くなったり、食べ物の臭いが残るからといって心配ありません。これは、舌苔が減ることで改善されていくのでご安心ください。
厚い舌苔(ぜったい)が出来る場合には、ドライマウス(口腔乾燥)が原因のことが多いです。ドライマウスは、次のことが原因で起こります。
- 口呼吸
- イビキ、低位舌、開口の習慣
- 薬の副作用による唾液減少。 降圧剤、抗うつ剤、睡眠誘導剤、精神安定剤、利尿剤、抗パーキンソン剤、鎮痛剤、花粉症の薬など。
- 更年期障害
- 疾患 糖尿病、シェーグレン症候群、内科疾患、人工透析を受けているなど。
- 喫煙
- 過剰なストレス
唾液の分泌が悪いドライマウスになると厚い舌苔(ぜったい)が出来やすく、またブラッシングなど口腔ケアが不十分だったり歯周病になっていると舌苔は慢性化します。
舌苔が慢性化しているケースで一番多いのは、「舌磨きのし過ぎ」です。過剰に舌をブラシで磨いたことによって舌苔(ぜったい)は慢性化します。中程度の舌苔ができている人が舌磨きをしている限り、舌苔が治ることは難しいです。舌磨きで傷ついた舌をブラシでこすってしまっては、治る舌苔も治りませんよね。
舌苔(ぜったい)の慢性化をとめるには、勇気を出してまず舌を磨くことをやめないといけません。舌磨きをやめたからといって、すぐに舌苔が改善するわけではありませんが、傷ついた舌粘膜が治癒すると細菌が減り舌苔が出来にくくなるのでご安心ください。
また、慢性的に厚い舌苔が付いていると、味覚障害を起こしどんなご馳走を食べても美味しくなく、いつも口が苦く感じるようになります。そのようにならないためにも、舌苔を慢性化させないようにしてください。
重度の舌苔(ぜったい)
舌苔(ぜったい)は、細菌が集まって出来る苔(プラーク)です。普通は、ほっておいてもきれいになるものです。だから心配がないのですが、舌磨きなどで苔を取っても直ぐに元どおりになってしまうとか、異常に分厚い苔が出来る場合は心配です。
びっしり舌苔(ぜったい)ができて苔が厚くなっている場合は、免疫力が極端に低下しているかもしれません。あまりひどい場合は、カンジダ症のほか、舌癌や口腔癌などの心配もあります。
そのような場合はお医者さんにご相談されることをお勧めします。
カンジダ症
出典:みて学ぶ口腔病理
舌苔(ぜったい)が出来るのは、一般的にはドライマウスが原因ですが、何らかの影響で口腔細菌のバランスが崩れ、異常に苔が出来る場合があります。
【口腔カンジダの主な症状】
- 舌や口腔粘膜などに白い舌苔(ぜったい)ができる
- 舌や口腔粘膜などに潰瘍ができる
- 舌や口腔粘膜などに炎症が起きる
カンジダ症は、抗菌剤を長期間にわたって服用することでなることがあります。抗菌剤の副作用によって常在菌のカンジダ菌が異常増殖します。ですから、かんたんに「舌が白いくらい」と考えてはいけません。
カンジダ症は、「カンジダ・アルビカンス」という菌が感染することで起こる病気です。白色のものが舌や頬粘膜などに出来るのが特徴です。
このような症状になったら、お医者さんに診てもらうことが大切です。カンジダについて詳しくは、『舌がヒリヒリするのは口腔カンジタ症かもしれない。舌が白いかチェックしてください』をご参考にしてください。
舌がん
舌の縁や裏面に炎症や水ぶくれができることがあります。舌がんのほとんどが舌の前方の縁に出来ます。
また、当初、口内炎のようでもがん化することがありますので、舌の縁に異常が見えた時には、直ぐに受診されることをお勧めします。舌がんの初期症状について詳しくは、『舌がん?それとも口内炎?見分ける方法と注意点とは?』をご参考にしてください。
「舌苔の表面積が大きいと舌や喉のがんになる確率が高くなる」と岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の研究グループが発表しています。
舌苔ができると、アセトアルデヒド濃度が高くなります。アセトアルデヒドはがんの原因になります。これまではお酒やたばこがアセトアルデヒドの発生する原因だといわれていましたが、舌苔に原因があることが分かったのです。
さらに、舌苔を除去するとアセトアルデヒドが減少するので、舌苔をつかなくすることはがんの予防にもなるので大事なことです。
まだらな「地図状舌」
出典:町医者の「家庭の医学」
まだらで地図のように苔ができるので、地図状舌(ちずじょうぜつ)と呼ばれています。
地図状舌の原因については、はっきりとは分かっていませんが、ビタミンB不足やストレスが原因だともいわれています。
まだらな舌になっても痛みなどの自覚症状はほとんどありません。もし、舌がピリピリしたり痛みを感じる場合には、お医者さんで診てもらうほうが安心できます。
舌が黒くなる黒毛舌(こくもうぜつ)
出典:やお歯科クリニック
舌に黒い毛が生えたような「黒毛舌(こくもうぜつ)」という症状があります。舌が黒くなるので心配されるかもしれませんが、一般的には悪い病気ではありません。
細菌の異常繁殖で舌が黒くなるのですが、断食ダイエットなどで免疫低下によることが原因のケースや、酵素ダイエットなどで異常に真菌が増え口内細菌のバランスがくずれることで舌が黒くなることがあります。どれも、体調を無視したダイエットのやり過ぎや、体力が低下したときに酵素を摂り過ぎたことが悪いことが分かっていますので、無理なダイエットはおすすめできません。
もし、舌が黒くなったら、すぐにお医者さんにご相談されることをおすすめします。
抗生剤の副作用や、口腔内を不潔にしていると起きることがあります。口腔内の細菌のコントロール状態が悪くなり、菌交代現象として黒色色素を産生する嫌気性菌や真菌が増殖したものです。また胃腸障害、糖尿病、腎障害なども誘因としてあげられています。
抗生物質を飲むのをやめたり、体調が回復すれば自然に治ってきます。
舌苔(ぜったい)の原因
「でも、すぐ白くなってしまいます。。。他の人は白くならないのに、どうして私だけ白くなるのでしょう?」
舌が白くなる人と白くならない人には、5つの大きな違いがあります。この違いを知ることで、効果的に改善できるかもしれません。舌苔の原因についてくわしくお話します。
舌が白い人と白くない人の違い
舌が白い人と白くない人の違いで最も顕著なのは、「ドライマウス(口腔乾燥症)」です。ドライマウスが舌苔の原因だといっても良いほど多いです。
ドライマウス症は、口呼吸と唾液の分泌が減ることで起きます。口腔が乾燥することによって細菌が増え、舌苔(ぜったい)ができやすくなる。これが舌が白くなる原因で最も多いのですが、次にあげる5つも舌苔ができる原因で多いので、ご参考にしてください。
舌が白い人と白くない人の大きな違いは、次の5つです。
- 口呼吸をしている(鼻づまりなどによって睡眠時に開口している、無呼吸症候群など)
- いびき
- 唾液が少ない(加齢、ストレス、薬の副作用、糖尿病などが原因で唾液が減少)
- 免疫力の低下(体の疲労や精神的ストレスによって免疫力が下がる)
- 喫煙
舌苔(ぜったい)ができる原因
先ほどご紹介した「舌が白い人と白くない人の違い」だけが、舌が白い(舌苔)が治らない原因ではありません。この他にも、体質、生活習慣、疲労、ストレスなど様々な要因が、重なり合って舌苔を治しにくくしています。
次のような場合には、舌苔(ぜったい)が治りにくいかもしれません。
- ドライマウス(口呼吸。唾液の分泌が少ない。)
- 水分摂取が少ない。
- 柔らかい食べ物を良く食べる。(菓子やハンバーグなど)
- 歯磨きをていねいにしない。(就寝前に歯磨きをしないなど)
- 会話しない。運動しない。
- 舌の上に溝ができている。
- 舌乳頭が異常に長い。
- 食べ過ぎ、飲み過ぎが多い。(喫煙や飲酒も含む)
- 不安やイライラなどストレスが多い。
- 夜寝られない。
- 加齢で内臓が弱ってきている。
- 降圧剤、睡眠誘導剤などの薬の副作用。
- 内科疾患。
舌が白くなる原因で多いのは、胃腸の調子が悪い時です。
一般的にストレスが多いと胃腸が悪くなります。ストレスは自律神経にも悪影響を与え、唾液が少なくなったり免疫力の低下を招き、舌が白くなる原因となります。これらを予防するには、胃腸を健康にすることです。
舌が白くなる原因で一番多いのは口腔乾燥
舌が白くなり舌苔(ぜったい)が慢性化している方が多くおられますが、舌苔が出来る本当の原因を知らない人がほとんどです。だから、舌苔を治すことができないのかもしれませんね。
でも、舌が白い原因を知ることで、今日から治るかもしれません。
舌が白くなる「舌苔」の原因は人により様々ですが、原因の多くが口腔乾燥によるものです。舌苔で困っている方の多くが、唾液の不足や口呼吸が原因となっています。そして、舌が乾燥し舌苔ができています。
また、舌苔が治らない場合には、「口呼吸」の人が多いのです。口呼吸と聞くと、「私は口呼吸ではありません。」と言われるかもしれませんが、寝ている時に口が開いて「す~す~」と呼吸をしているかもしれません。これも口呼吸なのです。
口呼吸をしていると、風邪などで喉に炎症が起きても、扁桃炎が慢性化する場合があります。扁桃は口蓋にもありますが、舌苔の原因になるのは、どちらかというと舌の根本にある舌扁桃から分泌する粘液が原因になります。
慢性扁桃炎になると、舌扁桃から痰のような粘液が分泌され、ばい菌と混じり膿汁(のうじゅう)ができます。
この膿汁が舌に付着することによって舌苔ができます。しかし、一度舌苔が出来ると舌が汚れるため、更に膿汁ができるというような悪循環になるのです。これが、舌苔が慢性化する理由です。
胃腸が悪いと舌が白くなる
舌が白くなっている時には、胃腸など内臓がやばかったりします。体調が悪いと直接表れるのが舌です。舌が白くなった時には、そのままにしないでお医者さんに診てもらうことが大切です。
胃腸が悪くなると免疫力が下がり舌苔ができ口臭が強くなります。詳しくは、『舌が白いのは体調が悪いサイン!どうすればいいのか調べてみた結果わかったこととは?』をご参考にしてください。
胃腸が悪くなく健康な人でも風邪をひくと免疫力低下をおこし、今までキレイだった舌が白くなります。同じように、疲労やストレスがたまると一時的に舌が白くなるのでご注意ください。
舌が白くなった時は、免疫力が下がったことが原因のことが多いです。舌は体調の悪化を示すサインと考えると良いかもしれません。一時的に舌が白くなった場合には、十分に休養を取ると良いです。たとえ舌が白くなっていても、健康になれば、きれいな舌に戻るのでご安心ください。
意外に多い「いびき」による原因
いびきは、本人が自覚していないことが多いものです。周囲に迷惑をかけるような大きないびきをしている場合には、他人から指摘されるので「いびき」をかいていることを認識できます。しかし、「す~、す~」程度の小さな音では誰も教えてくれないかもしれないので、自覚がないことも。
だからといって、「いびき」はいびき。睡眠中ずっと口呼吸をしているため、口の中や喉を乾燥させます。
口腔内が乾燥すると、舌や喉の細菌が増え舌苔(ぜったい)が出来ます。朝起きた時に舌が白くなっていて、口が苦く感じる場合はいびきをかいているかもしれません。
また、朝口臭がひどい場合には、いびきによる口呼吸が原因になっていることがあります。
いびきをかきやすい人
いびきをかきやすいタイプは次のような人が多いです。
- 太っている人
- お酒を毎晩飲む人
- 首が太く短い人
- 鼻や喉に病気がある人(鼻づまりがあるなど)
「いびき」を調べる方法としては、スマホアプリがお勧めです。「アプリ いびき」で検索すると、無料でいびき予防のアプリがダウンロードできます。ぜひお試しください。
いびきの防止方法
引用:王様の抱き枕
上向きに寝ると気道がせまくなるため、いびきをかきやすくなります。顔を横向きに寝ることで気道を確保でき、いびきが予防できます。
テレビで医師が紹介していたのは、抱枕をかかえて寝る方法。これだけでいびきが予防できるそうです。いびきが気になる場合はぜひお試しください。
糸状乳頭が長いと舌苔ができやすい
出典:NHKサイエンススペシャル・驚異の小宇宙・人体Ⅱ
舌の表面には糸状乳頭(しじょうにゅうとう)がはえています。一般的には舌乳頭ともいいます。糸状乳頭は猫のざらざらしたベロをイメージしてください。糸状乳頭が伸びるとこんな感じです。
乳頭は胃腸が悪くなったり口が乾くと、伸びるのが特徴です。
わたしは、32,000人以上の口臭を無くすための商品を販売し指導をしてきましたが、「乳頭が長いのですが。」というご質問を良く受けることがあります。それほど、乳頭が長いことで悩んでいる人が多いです。
先天的に糸状乳頭が長い場合もありますが、舌磨きによって後天的に乳頭が長くなることがあります。
私が教わったスウェーデンのイェテボリ大学の講義では、舌磨きで過度に刺激すると、糸状乳頭が長くなり、舌苔がよりたまりやすくなるので、舌磨きは推奨しないと教わりました。
>舌磨きをずっとしていたから糸状乳頭が長くなってしまったのでしょうか?
可能性はありますね。
出典:歯医者/歯科情報の歯チャンネル88
舌乳頭が長くなるのは、弱っている胃腸を守るため、食事をしないようにするための防御反応から起きる症状です。しかし、乳頭が長くなると、舌に食べかすや細胞の死がいがたまります。そこに細菌が繁殖しプラーク(苔)をつくり、舌が白くなります。
(舌に溝が出来ている場合も、同じような理屈から白くなります。溝が出来る原因については限定できないことが多い。)
舌が白くなるので舌磨きをしてしまう。
このように、白くなったからといって舌磨きをすることで、よけい白くなるということに!
舌苔(ぜったい)が慢性化している方の多くは、過剰な舌磨きが原因になっているのです。
膿栓(のうせん)と膿汁(のうじゅう)が舌苔の原因に
風邪や扁桃炎(へんとうえん)などによって、喉(のど)に膿栓(のうせん)や膿汁(のうじゅう)が出来ることがあります。
膿栓(のうせん)については次の記事「膿栓の取り方、簡単に取れるアルカリイオン水うがいとは?」をご参考にしてください。
膿汁(のうじゅう)は、細菌の死がいが腐敗してできた膿で、ネバネバしています。この膿が混じった唾液が舌粘膜に付着すると、舌に細菌が増え舌苔(ぜったい)ができます。
どれだけお口の中をきれいにしても、喉から分泌される膿汁(のうじゅう)を絶たないことには、舌苔(ぜったい)は改善できません。しかし、膿栓と膿汁を予防することで、舌苔が改善できるかもしれません。
心配し過ぎで舌苔が悪化する
舌苔の原因を突き止めて対策することは、舌苔を治すためには大事なことです。しかし、舌苔のことを心配し過ぎるのは考えものです。
舌苔は厄介なもので、良くなったと思っていても体調不良になると、直ぐに舌苔で舌が白くなり不安になるかもしれません。でも、元の健康な状態に戻れば、白い舌が又ピンクに戻るので、それほど心配する必要はありません。
舌苔ができたからといって過剰に心配すると、かえって舌苔を悪化させるかもしれません。その理由は、人は不安や心配をかかえるとストレスが増えます。ストレスは自律神経に作用し唾液を出さなくするし、唾液が減ると細菌が増えるので、舌苔(ぜったい)ができてしまいます。
だから、舌苔が再発したとしても過剰に不安にならないよう、精神を安定させることが大事です。
ですから、普段は白い苔でも、カレーライスを食べると、カレーの色素がつき黄色くなります。また、喫煙者やコーヒーを飲んだ場合には茶色くなります。色だけではなく、食べた後は食事のニオイがずっと残ることがありますが、心配ありません。
過剰に心配すると、かえって悪化することがあります。その理由は、人は不安や心配をかかえるとストレスが増えます。ストレスは自律神経に作用し唾液を出さなくします。
唾液が減ると、口腔内の細菌が増え舌苔(ぜったい)ができるので要注意です。
ダイエットで口腔内に細菌が繁殖する
ダイエットを始めて、口臭が気になりだしたという人は多くおられます。
特に置き換えダイエットや断食(ファスティング)ダイエットを行った場合には、舌苔特有の舌が白くなる症状が見られることがあります。ダイエット期間が長くなり、身体にかける負担が大きくなれば大きくなるほど、舌苔がひどくなり口臭もきつくなることがあります。
なぜ置き換えダイエットや断食ダイエットが舌苔の原因となるのでしょうか。
私たちは食事をすることによって唾液を分泌させます。この唾液の分泌によって食事を飲み込みやすくしています。また唾液は口腔内の健康も守っています。口内の細菌の増殖を抑え、舌苔、口臭などさまざまなトラブルを抑えるのです。
食事制限によるダイエットをスタートさせると、当然ながら空腹状態が続くことになります。口腔内で唾液を分泌させる機会が極端に減るわけですから、細菌を増やす原因になってしまうのです。
そのため舌苔や口臭が気になりだしたら、過度なダイエットは慎むようにした方がいいでしょう。
高齢者の舌苔
これまでは、舌苔ができる一般的なケースについてご紹介しました。舌苔は年齢に関係なく若い人でも高齢者でもできます。しかし、高齢者でも特に寝たきりのお年寄りの場合は、舌苔がよくできます。高齢者の舌苔ができる原因には次のような特徴があります。
【高齢者に舌苔ができる原因】
- 免疫力の低下
- 唾液の分泌不足
- お薬の副作用(唾液減少、免疫低下など)
- 柔らかい食事が中心で噛まない
- 喋らない
- カンジダ症
一般的に高齢になると免疫力が低下するため、舌苔が出来やすくなります。それに加えて、疾患も増えるのでお薬を服用されている方も多いですよね。服用する薬の中に、睡眠誘導剤、安定剤、降圧剤などがあると薬の副作用によって唾液が減少し、舌苔ができる原因になります。
また、歯が抜けて義歯を入れているお年寄りも多く、固いものが食べられないため、噛まずに飲み込められる食事が中心になります。そして、会話も少なくなるため、唾液の分泌が減り口の中が粘つき細菌が増える。このことが舌苔の原因になりますが、舌苔が出来ると、更に舌が乾燥し味覚障害を起こすことがあります。舌苔ができると「口が苦い」という高齢者が多いのはこのためです。口が苦くなる原因には、この他にも体調不良、免疫低下、薬の副作用によることがあります。
寝たきりのお年寄りに舌苔が出来ても特に問題はないので、舌苔を無理に除去する必要はありません。気になる場合は、舌ブラシやコットンで軽く舌苔をふき取ると良いでしょう。その場合も、舌苔をすべて除去することはできないので、完全に取ろうとしないで軽くふき取るようにしてくださいね。
舌苔が地図のようにはがれているとか、舌が黒い、真っ白くなっている場合には、かかりつけのお医者さんに診てもらうようにしてください。
生理や妊娠中は舌が白くなる
女性の場合は、生理や妊娠中に舌苔ができ舌が白くなるケースが多いです。生理や妊娠中に舌が白くなる理由は、ホルモンバランスが崩れる、免疫低下が原因になるようです。
生理や妊娠中は、痛みがあったり普段の生活と変わることがあるためストレスがたまりやすい。ストレスも舌苔の原因になるので、舌苔が出来ても過剰に心配しないほうが良いです。
妊娠中にたとえ舌苔ができた、口臭が強くなったとしても、出産した後は、舌苔や口臭が改善されるものです。効果的に予防するためには、歯磨きケアをていねいに行うことも大切です。
舌苔が出来た時の対策は…
- 栄養バランスを考えた食事や規則正しく食事を摂る
- 十分な睡眠をとる
- 疲労をためないようにする
- 友達と会話したりカラオケを歌うなど楽しく生活を過ごす
舌苔(ぜったい)を予防する方法10
1.良く噛む
咀しゃく回数を増やすことは大切です。顎と舌を動かすことによって唾液分泌を促すことができます。柔らかい食べ物ばかりではなく固い食べ物や繊維質の野菜を食べることも大事です。食事で舌を動かすことで舌苔(ぜったい)がはがれる効果もあります。
2.良く会話をする
会話をすることで、顎や舌を動かすことができ唾液腺の刺激にもなります。会話をすることは自律神経にも良い影響を与えるので、唾液が出やすくなります。パタカラ体操のようなお口の体操をすることも舌苔予防になりますが、特にそのような努力をしなくてもよく喋り顎と舌を動かすことでたくさん唾液が出てきます。
会話が楽しいと、副交感神経が活発になるためサラサラとしたきれいな唾液が分泌されます。サラサラ唾液が多量に出ると口内が洗浄され口内環境が改善されます。
このように会話することは舌苔予防になりますが、カラオケで好きな歌を唄うことは、さらに効果があるといわれています。この時気をつけないといけないのは、アルコールを飲まないことと睡眠不足です。カラオケが舌苔予防になるからと、徹夜で唄ったら翌朝には舌が真っ白になってるかもしれませんよ。
3.しっかりと歯磨きをする
口腔内が不清潔になると舌が白くなります。起床時と就寝前には、時間をかけて丁寧に歯みがきを行うことが大切です。この2回の歯みがきをていねいに行えば、お昼の歯みがきはしなくてもうがいだけで大丈夫です。
4.暴飲暴食、喫煙、飲酒をひかえる
暴飲暴食をすると胃腸をこわし免疫力が低下します。また、喫煙は毛細血管を収縮させるため歯周病にもなりやすく、舌苔(ぜったい)や口臭の原因になります。アルコールは舌を乾燥させるので、舌が白くなる大きな原因です。
舌を改善するには、普段から健康を意識した食生活をすることも大事です。
5.水を飲む
唾液は99.5%以上が水でできています。唾液が少ない人の多くは水分が十分に摂取できていません。ですから、水を飲むことは大事なことです。また、舌が白くなる人の特徴は口が乾くこと。口が乾くと細菌が増える原因になります。小まめに水を飲んで口の中の細菌を洗い流すことが大切です。
6.乳酸菌を摂取する
舌と胃腸は関係が強いです。胃腸が弱ると舌が白くなるのはそのためです。胃腸が弱ると身体の免疫力も下がるため口内の細菌が増えます。舌苔(ぜったい)を予防するには、腸内や口内の細菌環境を整えることが大切。胃腸が弱い方の場合には、乳酸菌を摂取することも必要かもしれません。
ビオフェルミンを飲んで胃腸が健康になっても、一向に舌苔が取れず舌が白いままの時には、舌苔ができる原因は他にあるかもしれません。それに、舌苔をそのままにしておくと口内環境も悪くなります。口内環境が悪いと歯周病や虫歯になりやすく口臭もひどくなります。
そうならないように、早目に舌苔対策も行ってくださいね。
7.リラックスする
ストレスは、身体の健康に影響します。心配や緊張などストレスが多くなると自律神経に悪影響を与え、唾液が出なくなり口内が乾いた状態になります。唾液がでないと舌が白くなります。逆にリラックス状態の時には、サラサラした唾液が沢山出るようになっています。
運動や趣味など好きなことを積極的に行うことで、唾液の分泌が促進されます。
8.身体を良く動かす
身体を動かすことは大事です。運動をすると身体の緊張がほぐれます。また、ストレスの軽減にもなるので、唾液が良く出るようになり舌苔(ぜったい)の予防になります。
舌苔(ぜったい)の予防には、身体だけではなく口や舌を動かすトレーニングを取り入れると良いです。(会話やシュガーレスガムを噛むなど)
9.口呼吸を鼻呼吸に変える
口呼吸をしていると、常に口内が乾燥し舌が白くなります。舌が白くなっている場合には口呼吸かもしれません。口呼吸の場合には、鼻呼吸に変えることが重要です。
鼻呼吸のトレーニング方法は色々ありますが、意識的に鼻で呼吸するのが基本です。毎日意識して鼻呼吸を続けることで改善できます。
花粉症などで鼻づまりをして、口呼吸になっていることがあります。そのような場合は、原因となっている耳鼻科疾患をなおすことが大事です。
10.いびきの改善
いびきは自覚していないことがあります。家族などに教えてもらい、もし、いびきや開口した状態で寝ている場合には、改善することが必要です。寝る前に口にいびき予防のテープを貼るなどすると良いかもしれません。
これら10の方法を行うことによって、厄介な舌苔(ぜったい)でも早く改善されることが期待できます。
でも、大切なことがあります。舌苔(ぜったい)が改善できたとしたとしても、二度と白くしないようにしないといけません。
11.舌に保湿ジェルを塗る
舌が白くなる舌苔(ぜったい)の大きな原因は、口腔乾燥にあります。
いびきをかく癖があったり、鼻炎で鼻が詰まり口呼吸になる場合。寝ているときは自覚がないのですが、口呼吸になり朝起きると舌が乾燥し真っ白になっている人が多いのです。
ですから、鼻呼吸にすることが重要なのは分かっていても、睡眠中の口呼吸を改善することは難しいのが、そういう理由からです。
このようなケースの場合におすすめするのは、舌用保湿ジェルです。保湿ジェルを舌に塗ることで睡眠中の乾燥を防ぐことができます。
寝る前に、舌に保湿ジェルを塗ると朝起きたときの舌のパサパサを抑えることができるので、舌苔も軽減できます。舌の乾燥でお困りでしたら、是非お試しください。保湿ジェルについて詳しくは、『舌が白いなら保湿ジェルをつけるのがおススメ。なぜおススメなのか・・・』をご参考にしてください。
12.睡眠を十分とる
体が疲れた時に舌苔が良くできます。舌苔は免疫力の低下が大きく影響しますので、寝不足すると翌朝には「舌が白い」経験をしたことがあると思います。
舌苔を予防するためには、寝不足しないように早く寝て十分に睡眠を取ると良いでしょう。
ところが、寝つきが悪く中々寝られない方がおられます。だからといって睡眠誘導剤を飲むと薬の副作用によって、唾液分泌が減り舌苔が出来やすくなるのでご注意ください。睡眠誘導剤などのお薬を服用されている場合は、お医者さんに副作用の少ないお薬に変えてもらうなどご相談されてはいかがでしょう。
13.健康食を摂る
舌苔は健康状態が悪くなるとできます。これは、免疫力が低下することで口腔細菌が増え口内環境を悪化させるからです。
体の健康を作るためにはどんな「食事」を摂るかが重要です。コンビニ食ばかり摂らずに栄養バランスを考えた食事を摂るようにしないと、知らないうちに健康を害してしまい免疫が下がってしまいます。
また、健康を維持するためには、肉と野菜のバランスも大切ですので、肉や揚げ物中心にならないようにすることも必要です。免疫が高まると風邪もひきにくくなり、舌苔と口臭の予防になります。
果物や野菜には、水分が多く含まれそれ自体が舌苔を取る作用があるものも。毎日、新鮮な野菜や果物を食べるようにすると健康になるので舌苔もできにくくなります。
舌苔予防になる食べ物については「舌苔を溶かす食べ物・予防できる食べ物について教えます」をご参考にしてください。
舌苔(ぜったい)の取り方
舌苔を取るといっても、舌ブラシなどで舌を磨いてはいけません。これからご紹介するのは、舌磨きをしないで舌をきれいにする方法です。
舌を上あごにこすりつけて取る
出典:心身健康
上あごの粘膜は舌よりも硬く、ごつごつとしています。舌を上あごにこすりつけることによって、舌の表面についている舌苔が取れます。舌苔がすべて取れるのではなく、取れるのは舌の表面にある舌苔だけです。
これを繰り返すことで舌苔の減少が期待できるし、舌を動かすことで唾液の分泌を促す効果も見込めます。しかし、舌を上あごにこすり付けてみると分かりますが、思うように舌苔が取れないことにガッカリするかもしれません。
だからといって、舌を上あごにこすりつける方法を否定するわけでもありません。毎日、舌を上あごにこすりつけることで、舌の筋肉が鍛えられ、唾液腺の刺激になるため、唾液の分泌が活発になります。
ご存知のように、唾液がよく出ると舌苔の予防になり、最終的には口臭予防になるのでおすすめします。
ガムや昆布を舌でころがして取る
舌を上あごにこすりつけるのが難しい人の場合は、ガムや小さく切った昆布を口にいれ、舌で転がすようにするといいです。
先ほどの舌を上あごにこすりつける方法と同様に、ガムや昆布を舌の上で転がす方法には、舌苔を取る効果もありますが、唾液も促進できるのでおすすめします。
勘違いしないでほしいのですが、ガムで舌苔をくっつけて絡めとることはできません。ガムを噛むのは唾液を出すためです。ですから、ガムの味がしなくなってからも噛むようにしてくださいね。
果物の酵素で舌苔を取る
パイナップルやキウイには、たんぱく質を分解する酵素が含まれています。舌苔の成分はたんぱく質で出来ているため、たんぱく質分解酵素が含まれるパイナップルなどの果物を食べると、舌苔がよく取れます。
しかし、これらのたんぱく質分解酵素が含まれている果物を食べると、乳頭の角化部分も取れるため、食べた後に舌がピリピリすることがあります。特に舌磨きなどで舌が痛んでいる場合には、舌が痛くなるかもしれないのでおすすめできない方法です。
歯科で舌をクリーニングする
歯科医院で、3WAYシリンジという器具を使い、風邪・水・霧を吹き出し舌の汚れ(舌苔)を洗浄する方法があります。舌クリーニング1回あたりの料金は、1,000円台であるので、厚い舌苔が付いている場合は試されてはいかがでしょう。病院(歯科)でくわしく診てもらうことで、安心できるかもしれません。
舌クリーニングについて詳しくは、『舌苔を除去する方法はどれが一番いいか調べて分かった!』をご参考にしてください。
それでも舌苔が改善しない場合の対策法
これまでお伝えした舌苔対策や予防方法を実践しても、舌苔が改善しない場合があります。
それほど、舌苔を治すのは厄介です。その理由は、舌苔を作っているのが細菌だからです。舌苔が厚く付いている場合は、細菌が増え口腔環境がかなり悪い状態です。
そのような悪状況では、少々の努力では火に水を注ぐようなものかもしれません。これまでよりも効果的に細菌と舌苔を取り除く方法が必要なのです。
そのために、おすすめするのが、美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水です。
アルカリイオン水で舌苔(ぜったい)を取る
舌が白くならないようにするためには、舌乳頭の間に潜む細菌を限りなく減らすことが必要です。
口腔をきれいにすると、自然と善玉菌が増え細菌バランスが整います。すると、今までのように真っ白くなるなんてことがなくなります。
たとえなっても、ほんの少しだけ白い程度。ここまでになると安心です。ストレスが無くなり唾液も普通に分泌されるかもしれません。
そのためにも、現在の口腔状態を改善する必要があります。それには、「美息美人(びいきびじん)」を使うと良いです。
「美息美人(びいきびじん)」をこれだけ熱心におすすめする理由…それは、美息美人のアルカリイオン水が細菌に働くからです。
口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」のアルカリイオン水で舌磨きをすると舌苔(ぜったい)が取れます。
それは、こんなイメージです。
美息美人(びいきびじん)のイオン水は、マイナスイオンなので、プラスイオンのプラークや汚れを効果的に落とします。
美息美人(びいきびじん)のイオン水の良さはそれだけではありません。それは、美息美人(びいきびじん)がPH11.4(200ccのコップに粉を一振りした平均値)もある強いアルカリイオン水にあります。美息美人のアルカリイオン水でうがいを行うことで、舌苔(ぜったい)を容易に除去します。そして、舌が白くならないように予防できます。
その理由は、たんぱく質からできている舌苔(ぜったい)を美息美人のアルカリが溶かすからです。イメージとしてはこんな感じです。
↓ ↓ ↓ アルカリイオンが舌に付く
↓ ↓ ↓ アルカリイオンで舌苔が溶ける
↓ ↓ ↓ 舌苔が取れる
舌苔が分解され柔らかくふやけた状態になるので、コットン(綿花)または歯ブラシで優しくなぜるだけでも舌苔が取れます。美息美人の効果はそれだけではなく、たんぱく質から成る菌も分解するため舌苔を予防できるのでその後も安心です。
美息美人で舌苔を取る方法については『舌苔や口臭をうがいだけで取り除くことができる美息美人とは?』をご参考にしてください。
美息美人(びいきびじん)が強いアルカリだからといっても心配することはありません。
美息美人(びいきびじん)は身体には無害です。というのは、美息美人の成分であるホタテ貝殻パウダーは、食品添加物として厚労省より認可されているものだからです。
(一財)日本食品分析センターによる美息美人(びいきびじん)の試験結果
- 皮膚一次刺激性試験で刺激性なし。
- 急性経口毒性試験でヒトへの毒性なし。
- 成分試験の結果、食品添加物として認められる。
ご安心できましたか?
そして…「あなたの舌もきれいになる!」ということをご理解できたのではないでしょうか?
コットンで舌を拭く方法
美息美人(びいきびじん)のアルカリイオン水の効果を十二分に発揮するために、「コットンで拭く方法」をご紹介します。
【コットンで拭く方法】
- コットン(綿花)を準備します。
- コットン(綿花)にアルカリイオン水を浸し、舌の奥のほうから優しく拭きます。
美息美人(びいきびじん)で歯磨きを行なったあとは、舌苔(ぜったい)がふやけているので、ふやけている苔を軽く拭くだけで舌苔がよく取れます。
※舌を磨くのではなく、アルカリイオン水を塗布するというイメージで行ってください。舌を傷付けないためにも、コットン(綿花)の表面で1回、裏面で1回拭くだけにしてください。 - この方法で、朝晩1度ずつ続けます。
以上のコットン(綿花)で拭く方法を続けることで、多くのお客さまの舌苔が改善されていますので是非おすすめします。
分厚い舌苔(ぜったい)を取る方法
人によっては、真っ白くなり苔がびっしりとスポンジ状に付いている場合があります。
厚い舌苔(ぜったい)の場合には、たとえ美息美人(びいきびじん)を使用しても、うがい程度では、びっしりと付いた舌苔(ぜったい)は取ることができません。
そのような場合におすすめしているのが、音波歯ブラシを使って取る方法です。
この方法は、従来のようにブラシで舌を磨くのではなく、音波の作用で舌の苔を分解するというものです。
市販の音波歯ブラシに専用の舌ブラシが付いたものがあります。しかし、今回おすすめする方法は、美息美人(びいきびじん)をお湯で溶かし、アルカリイオン水を口に含むことによって、舌苔(ぜったい)をふやかします。
舌苔がふやけた後に、音波歯ブラシを舌苔がある部位に当て振動させると舌苔が分解できますが、完全に舌苔を除去できることはありませんので、勘違いしないようにしてくださいね。
一度に舌をきれいにしようとすると、粘膜を痛めヒリヒリすることになるのでご注意ください。舌をきれいにするには、少しずつ1週間くらいかけてきれいにする気持ちが大事かもしれません。
まとめ
あなたの白くなった(または黄色く)舌が、ピンク色にならなかった理由がご理解できたのではないでしょうか。
始めに舌苔が出来たのは、免疫力の低下が原因だったかもしれません。しかし、舌苔ができると、舌をきれいにしようと舌を磨く。ところが、舌磨きをすると舌が傷つき、かえって舌苔が悪化する原因になります。
舌磨きが悪いことが分かっていても、舌ブラシ以外にやることが分からない。「どうすれば良い。。。」と不安になりストレスがたまる。ストレスがかかると唾液が減少し、舌がパサパサに。結局、舌磨きをしてしまっていた。。。
この悪循環こそが、舌を改善できなかった最大の原因だったのです。
でも、今回ご紹介した方法で舌がキレイになると、あなたの生活はどう変わると思いますか?「白い舌」や「口臭」の不安がなくなるので、楽しくて仕方なくなるかもしれませんね。
たとえば、こんな感じですか?
周囲に気をつかう必要もなくなれば、今まで抑えてきた色んなことが出来るようになるかもしれません。そして、生活も大きく変化することでしょう。
もし、「舌が白い」という問題でずっと悩んでるのでしたら、今すぐ美息美人(びいきびじん)をお試しされてはいかがでしょう?
口臭予防歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」
歯磨き粉「美息美人(びいきびじん)」は、ブラッシングとうがいによって口臭予防をする全く新しい口腔ケア用品。
ニオイを産生する細菌は、舌苔(ぜったい)・咽喉(のど)・歯周ポケットに存在します。だから、「マウスウォッシュ」、「ガラガラうがい」、「歯磨き」により口内と咽喉を清潔にすることが重要です。
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