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腸に潜むそのカビが免疫力を下げる!

ブログ 腸なび

投稿日:2018年4月26日  更新日:

こんな症状はありませんか?

✅1年に風邪を2回も3回もひく。
✅すぐ疲れる。
✅花粉症やアレルギーがある。
✅体温が低い。
✅口内炎や口角炎ができやすい。

 

免疫力が低下すると、こんな症状に陥りやすくなります。
最悪の場合、免疫力が低下することでガン化した細胞の増殖を抑えられなくなり、ガンになりやすくなるのです。

そもそも、この私たちの身体を守っている「免疫」とは何なのでしょう?

「免疫」とは、病気を防いだり、病気を治そうとする働きのことです。
「疫(えき)から免れる(まぬがれる)」と漢字の通りの意味です。

「免疫」は体内に侵入した細菌やウィルス、カビ、花粉、etc.そしてガン細胞などを異物(自分以外のもの/非自己)とみなし、これを攻撃することで、自分(自己)の身体を正常に保つという大切な働きをしています。

 

では、この私たちを外敵から守ってくれている免疫は、身体のどこで起こっているのでしょうか?
その多くは粘膜で起きていますが、そのうち腸粘膜には免疫の70%が集中していると言われています。

口から肛門までは



食道

十二指腸

小腸

大腸

肛門

と1本の長い消化管でつながっています。

 

ホースのような管(くだ)を想像してみてください。
この管は空洞で外部と接しており、体内にありながら、外部と接しているので「内なる外」と呼ばれています。
身体の中で外界と接している内臓は消化管だけです。

私たちは必要な栄養素を口から摂取し、腸で吸収していますが、同時に細菌などの病原体も運びこまれてきます。

しかし病気にならないのは、この粘膜にある免疫が自己でないものは排除しようというシステムになっているからです。
特に口と腸にはこのシステムが集中し、「門番」としての役割を担っているのです。

この門番としての機能を有する腸ですが、その起点となるのが、回腸(小腸下部)にあるパイエル板というリンパ節です。

平な部分が腸のパイエル板

小腸はふさふさな絨毛で覆われていますが、一部平らな部分があり、これはパイエル板と呼ばれています。

このパイエル板の外側にはM細胞という細胞があり、細菌などの病原体を捕獲することで、免疫応答が始まります。この免疫の主役は免疫細胞たち(白血球)です。

白血球の腸での活躍を見てみましょう!

腸管に侵入した細菌・ウィエウス・花粉などの異物は

①パイエル板のM細胞により捕獲され細胞の中へ取り込まれます

②M細胞の直下にいる単球(マクロファージや樹状細胞)が外敵の情報をヘルパーT細胞に送ります。

③ヘルパーT細胞はキラーT細胞やB細胞に攻撃指令を出します。

④指令を受けたT細胞は、細菌・ウィルス・ガンなどにくっつき、酵素を出して殺します。

⑤指令を受けたB細胞は抗体(IgA)を作り、敵を攻撃します。

 

 

腸ではこのように、70%の免疫システムが働いているので、
腸内環境の悪化は、免疫機能を低下させ、風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、アレルギー反応を起こしたり、ガン細胞の増殖につながるのです。

この腸内環境を悪化させる原因は腸内のディスバイオーシス(腸内毒素症)です。
これは悪玉菌やカビ(カンジダなどの真菌)、そしてそれらが出す毒素などにより引き起こされます。

ですので、免疫を上げる一番の手段は、腸を健康にするということなのです。
善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えること。
悪玉菌やカビが繁殖している腸内では、免疫応答の起点となるパイエル板が炎症によりその機能が発揮されにくいからです。

 

さて、外敵が侵入した時、出される抗体「IgA」について見ていきましょう。

IgAは、目、鼻、口、のど、肺、腟、腸などの粘膜の免疫を担っています。

皮膚のように角層で覆われていない粘膜は病原体が侵入しやすいので、IgAが作られ、外敵の侵入から身を守っています。

言わば、手裏剣(しゅりけん)のような飛び道具で、敵を狙い撃ちしています。

ちなみに、母乳にもIgAはたっぷり含まれています。
生後すぐの赤ちゃんは免疫機能が未発達であるため、これを母乳が補っているのです。
特に産後数日間に出る初乳に含まれているIgAは最大級です!!

母乳を飲むことによって赤ちゃんは感染から守られているのですね。

 

 

さて、このIgAは「腸カビドック」のアドバンスコースでその量を測ることができます。

IgA抗体が基準値より少なければ腸粘膜の破綻が考えられます。

逆にIgA抗体が基準値より多ければそれだけ感染(炎症)がある、つまり病原体となるものが多いということになります。

 

一般に、便秘や下痢などの症状で、腸内環境の良し悪しをみる傾向にありますが、
一概に便秘や下痢がないから、私の腸は健康だとは言えません。

なぜなら多くの方の検査をしてわかったのですが、
IgAの量は便秘や下痢と相関しないからです。

もちろん、便秘や下痢があれば腸の健康は低下していることは予想できますが、
これらの症状がなくても、腸に炎症が起きていることはあり、IgAの産生に大きく影響しているからです。

ですので、
「私は便秘や下痢はないから安心!」
とは言えないのです。

免疫機能が落ちて病気になる前に、未然に免疫低下を防ぐことは予防の観点から見ても大切です。

 

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